民生品活用の
可能性を
探るための
JAXA=
宇宙航空研究開発機構の
小型ロケットが
9日夕方、
鹿児島県肝付町の
発射場から
打ち上げられました。
JAXAの
小型観測ロケット「
S-310」の45
号機は、
9日午後5時、
鹿児島県肝付町の
内之浦宇宙空間観測所から
打ち上げられました。
ロケットが発射台を離れる際、周辺にはごう音が響き渡りました。
「S-310」45号機は、全長8メートル余り、直径31センチで、重さはおよそ780キロあります。
ロケットは、高度150キロほどまで上昇し、発射からおよそ7分で海上に落下する予定で、その間に、先端に搭載された電子機器を使った実験が行われる計画です。
実験では、小型のカメラと通信装置を途中で切り離して撮影した画像を地上に送り、ロケットと離れた位置から自然現象を観測する技術の実証につなげるほか、一般に利用されているカメラや通信技術を使い、民生品活用の可能性を探ります。
このほか、宇宙での天体観測などに応用するねらいから、無重力状態で観測装置を目的の方向に向けられるよう制御する実験も計画されています。
JAXAはロケット側から受信したデータの解析などを行っていて、9日午後8時ごろに会見を開き、打ち上げの結果を報告することにしています。