シリアで
武装組織に
拘束され、
おととし解放された
フリージャーナリストの
安田純平さんに対し、
外務省が
パスポートを
発給しないと
通知したことについて、
安田さんは、
外国への
移動の
自由は
憲法で
保障されているとして
国にパスポートの
発給などを
求める訴えを
起こしました。シリアで
武装勢力に
3年余りにわたって
拘束された
安田さんは、
拘束中に
パスポートを
奪われたことから、
去年、
再発行の
申請をしましたが、
安田さんによりますと
外務省はパスポートを
発給しないと
通知し、
その理由について「
安田さんがトルコから
入国禁止の
措置を
受けたため、
旅券法でパスポート
発給の
制限の
対象と
なる」
などと
説明したとしています。
これに対し安田さんは、今月9日付けで国に対し、処分を取り消してパスポートを発給するよう求める訴えを東京地方裁判所に起こしたことを明らかにしました。
安田さんは「トルコから入国を拒否されているというが、書面などの証拠は示されていない。また、外国のどこか1か国に入れないとしてもほかの国には入れる。外国への移動の自由は憲法で保障されており、パスポートの発給自体を拒否したのは違憲だ」と話しています。
一方、外務省幹部は「訴状を確認できていないのでコメントできないが、外務省としては適切に対応していると考えている」と話しています。