中国で
感染が
拡大する
新型のコロナウイルスによるとみられる
肺炎について
WHO=
世界保健機関は
専門家による
緊急の
委員会を
開き「
国際的に
懸念される
公衆衛生上の
緊急事態」にあたるか
どうか
協議しましたが、さらなる
情報が
必要だとして
判断はせず、23
日、
再び委員会を
開いて
協議を
継続することを
明らかにしました。
新型のコロナウイルスによるとみられる
肺炎は
中国の
湖北省武漢を
中心に
患者が
増えていて
これまでに17
人が
死亡した
ほか中国国内で
感染が
確認された
患者は540
人を
超え、
日本や
アメリカなど中国以外でも患者が
確認されています。
こうした事態を受けてWHOは22日、スイスのジュネーブにある本部で専門家による緊急の委員会を開きました。
委員会のあと記者会見を行ったWHOのテドロス事務局長は中国政府の情報提供や感染を防ぐための対応について一定の評価をしながらも感染の状況は複雑で大きく変化しているとして「これ以上進むにはさらなる情報が必要なことが明らかになった」と述べました。
そのうえで「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうかの判断はせず、23日に委員会を再び開いて協議することを明らかにしました。
また武漢の地元当局が、感染の拡大を防ぐため、武漢を離れる航空便や鉄道の運行を23日から停止すると発表したことについては、今回の委員会では協議しておらず再び開く委員会の議論に反映されることになると述べました。
委員会では、こうした地元当局の対策のほか、現地の保健当局と調査に取り組むWHOのチームの評価などを踏まえて「緊急事態」にあたるかどうか判断するとしています。