フランスの
自動車メーカー、ルノーのスナール
会長は、
新しい体制が
発足した
日産自動車の
経営に
引き続き
強く
関与して
いく姿勢を
示すとともに、
来週日本を
訪れ、
日産や
三菱自動車工業の
トップと、
3社連合の
今後の
戦略について
協議することを
明らかにしました。
ルノーのスナール会長は22日、スイスで開かれているダボス会議の会場で、NHKのインタビューに応じました。
この中で、ルノーや日産のトップを務めたゴーン元会長が日本からレバノンに逃亡し、ルノーや日産を批判していることについて、「逃亡には驚いたがメディアで騒がれる出来事にすぎない。3社連合の将来には何の関係もない」と述べました。
そして、日産とルノーの関係をめぐって一部のメディアが今月、日産に、ルノーとの企業連合の解消を検討する動きがあると報じたことについて、スナール会長は「完全に誤った内容だ。日産との関係は非常に強いままだ」と否定しました。
そのうえで、「日産は経営体制が新しくなり非常に強力になった。私はそこで取締役会の副議長を務めており、経営陣は3社連合が重要であるという認識で一致している」と述べ、日産の経営に引き続き強く関与し、業績の立て直しに力を入れる姿勢を示しました。
そして、「3社は、市場が拡大する電気自動車の分野で世界のリーダーであり、連携を進めていくことで将来の大きな成長につながる」と述べたうえで、来週、日本で開かれる日産と三菱自動車のトップとの会議に出席して今後の戦略について協議することを明らかにしました。
一方、三菱自動車のディーゼル車をめぐって、ドイツの捜査当局が今月、排ガス試験の際に不正な操作が行われていた疑いがあるとして三菱自動車の関連施設などを捜索したことについて、スナール会長は「3社連合への影響はない。こうした捜査は自動車業界全体に対し行われているもので、しっかりと対応していけば問題にならないだろう」と述べました。