タイ
東北部で
陸軍兵士の
男が
銃を
乱射し、ショッピングモールに
立てこもった
事件で、
これまでに29
人が
死亡、50
人以上がけがをしました。
男は
治安部隊によって
射殺されましたが、
現役の
陸軍兵士による
大規模な
銃の
乱射事件という
異例の
事態にタイでは
衝撃が
広がっています。タイ
東北部の
都市、ナコンラチャシマで、
現地時間の
8日午後3時半ごろ、タイ
陸軍に
所属する
兵士の
男が
上官の
住宅を
襲撃し、
上官らを
射殺したあと、ショッピングモールと
その周辺で
銃を
乱射しました。
男はその後、週末でにぎわっていたショッピングモールの建物の中でおよそ15時間にわたって立てこもりましたが、9日朝、治安部隊との銃撃戦の末、射殺されました。
地元当局によりますとこの事件でこれまでに29人が死亡し、58人がけがをしました。
タイのプラユット首相は9日午後、現地で会見を開き、男の動機について「不動産の売買をめぐって金銭トラブルを抱えていたようだ」と明かしたものの、なぜ直接関係のない大勢の人々に向けて銃を乱射したのか、詳しいことはわかっていません。
現役の兵士による大規模な銃の乱射事件という異例の事態にタイ国内では衝撃が広がっていて、警察や軍は関係者から話を聞くなどして事件のいきさつや男の動機について詳しく調べることにしています。
映像には激しい銃撃音も
ショッピングモールに取り残された人たちの救出にあたった治安部隊が撮影した映像には、腹ばいになった隊員たちが吹き抜け部分を利用して銃を構える様子などが捉えられています。
治安部隊によりますと、抵抗する男との間で銃撃戦になったということで、映像には連続した激しい銃撃音も記録されています。
男は地元の基地に所属する現役の兵士で、基地から機関銃など6丁の銃と大量の銃弾を盗み出して犯行に及んでおり、治安部隊にとって非常に危険な状況だったことがわかります。