米中の
首脳会談の
開催に
向けた
調整が
進む中、トランプ政権が、
中国の
求めに
応じて
関税の
上乗せ
措置の
一部を
撤回するか
どうか
検討していると
複数の
メディアが
伝えました。
関税の
一部が
撤回されれば、
米中の
貿易摩擦が
本格化してから
初めてのことになります。
米中の
貿易交渉は
先月、
農業や
金融市場の
分野で
部分的な
合意に
至り、
今月、
貿易協定に
署名するため、
トランプ大統領と習
近平国家主席の
首脳会談を
開催することで
調整が
進められています。
こうした中、イギリスの経済紙フィナンシャル・タイムズなどは4日、トランプ政権が中国の求めに応じて、ことし9月に発動した中国からの輸入品に対する15%の関税の上乗せ措置を撤回するかどうか検討していると伝えました。
また、この見返りとしてアメリカ側は、先月の交渉で約束した農産品の輸入拡大や知的財産権の侵害の見直しを中国に実行させるとしています。
トランプ政権が関税の一部の撤回に踏み切れば、米中の貿易摩擦が本格化してから初めてのことになり、両国の対立がいったん緩和に向かう可能性もあります。
ただトランプ大統領は、今回の合意は全体の60%にあたる第1段階だとしていて、議会の対中強硬派からは、技術の強制移転などの見直しを求める指摘も出ていることから、首脳会談に向けて両政府の駆け引きが続くものとみられます。