厚生労働省麻薬取締部によりますと、國母容疑者は大麻を密輸したとして大麻取締法違反の疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと、海外から大麻を持ち込んでいるという情報があり捜査を進めていたということです。
麻薬取締部が密輸の詳しいいきさつなどを調べています。
國母容疑者は2010年にカナダのバンクーバーで開かれた冬のオリンピックで、スノーボード・ハーフパイプに出場して8位に入賞し、その後は指導者やプロスノーボーダーとしても活動していました。
全日本スキー連盟によりますと國母容疑者は、ここ数年、連盟に選手としての登録をしておらず、プロスノーボーダーなどとしての活動に専念していたとみられるということです。
全日本スキー連盟は、「連盟の会員ではないが、かつてオリンピックに出場した選手でもあり、非常に残念だ。まずは事実確認を進め、今後の対応を考えたい」とコメントしています。
國母容疑者は、北海道出身の31歳。10代のころからスノーボードの国際大会で活躍し、オリンピックは男子ハーフパイプで2006年のトリノ大会と2010年のバンクーバー大会に2大会連続で出場し、バンクーバー大会では、8位に入賞しました。
その一方で、バンクーバーに到着した際、選手団の公式ウェアのネクタイを緩めたり、ワイシャツのすそをズボンの外に出したりして服装が乱れていたことが批判を受けました。
これをきっかけに全日本スキー連盟では、代表選手の行動の指針となる独自の行動規範を定めました。
バンクーバー大会のあとは、プロスノーボーダーとして活動する一方、コーチとしてオリンピック2大会連続銀メダルの平野歩夢選手などに指導もしていました。