日韓の
外務省の
局長による
協議が
行われ、
日本側は、「
徴用」をめぐる
問題で、
韓国が
国際法違反の
状態を
是正するよう、
改めて求めているものとみられます。
また、日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAの失効が来週に迫る中、安全保障面でも議論が行われているものとみられます。外務省の滝崎アジア大洋州局長と、韓国外務省のキム・ジョンハン(金丁漢)アジア太平洋局長の協議は、1か月ぶりで、午前9時ごろから東京の外務省で行われています。
キム局長は、外務省に入る際、記者団に対し、「お互いの関心事について、胸襟を開いて幅広く話し合いたい」と述べました。
協議で日本側は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国が国際法違反の状態を速やかに是正するよう、改めて求めているものとみられます。
また、韓国側の破棄の決定によって、日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAの失効が来週23日に迫る中、安全保障面をめぐっても意見が交わされているものとみられます。
日本政府は、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返す中、GSOMIAの破棄は、地域の安全保障環境を完全に見誤った対応だとしているのに対し、韓国政府は、日本が韓国向けの輸出管理の強化を撤回すれば、再検討する用意があるという立場を維持しています。
アメリカが、韓国に対し、破棄決定の見直しを求めて働きかけを強める中、事態を打開する糸口を見いだせるかが焦点です。