薄毛治療やひげの
脱毛など男性向けの
美容医療で「
高額な
費用がかかった」などの
トラブルの
相談が
相次いでいることから
国民生活センターが
注意を
呼びかけています。
国民生活センターによりますと
美容医療について
寄せられる
相談の
うち全体の
およそ20%が
男性からだということで、
薄毛治療やひげの
脱毛など男性向けの
美容医療についての
相談は
5年間で2000
件以上に
上るということです。
このうち薄毛治療のコースを申し込んだ20代の男性は、詳しい説明が無いまま頭皮に注射を打たれ、出血や腫れが起きたため解約しようとしても高額の支払いが必要だと言われたということです。
また別の20代の男性は広告を見て5万円でできるまぶたの整形手術を申し込んだところ、その場で医師からおよそ40万円の手術を勧められ、断り切れなかったということです。
このほかにも失敗例の写真を見せて「きょう手術しないとあとのことは知らない」などと不安をあおるケースや、複数のスタッフから契約を迫られ、必要の無い施術を契約してしまったケースなどがあったということです。
国民生活センターは美容医療に関する業界団体にリスクなどについて医師が丁寧に説明することや、いたずらに不安をあおって高額な契約を急がせないことなどを要望するとともに利用者に対しても広告をうのみにせず、安易に契約しないよう注意を呼びかけています。
国民生活センターには男性の美容医療について次のような相談が寄せられているということです。
▼毛髪の再生医療で十分な説明が無いまま160万円のコースを勧められ頭皮に30か所の注射をしたら出血や腫れなどが起きた。
▼植毛のために320万円の手術を契約したが医師からは副作用がないと言われたが自分で調べてみて不安になった。
▼まぶたの整形手術が5万円という広告を見て予約をしたら、その場で40万円の手術を勧められ契約をしてしまった。
▼ひげの脱毛で3万円の化粧水を購入させられ返品もできなかった。