ネット
通販大手「
楽天」に
勤めていた40
代の
男性が、
社内の
会議中に
上司から
暴行を
受け
手足が
しびれる障害が
残った
などとして、
労災認定されたことがわかりました。
代理人弁護士によりますと、
楽天でウェブ
広告の
企画や
営業を
担当する
部署のマネージャーを
務めていた40
代の
男性は
3年前、
社内の
会議中に
上司に
首元をつかまれて、
壁際に
押しつけられる
暴行を
受けたということです。
男性は暴行を受けた1か月後に退職しましたが、その後、うつ病と診断されたほか、脊髄を損傷して手足がしびれる障害が残ったということで、ことし6月までにそれぞれ労災と認定されました。
男性は、会社に対し謝罪や損害賠償を求めて裁判所に調停を申し立てる予定だということで「社内の相談窓口に配置転換を求めたが十分な調査もしてもらえず、退職せざるを得なかった。会社として責任を認めて謝罪してほしい」というコメントを出しました。
代理人の川人博弁護士は、来年6月からパワハラを防止するための対策が、大企業に義務づけられることを踏まえ「職場におけるハラスメントが社会的な問題となる中で、こうしたパワハラが起きたのは非常に残念に思う。会社は再発防止に努め、職場改善に取り組むべきだ」と話しています。
楽天「事案の詳細は回答控える」
楽天は「従前より労務事案については社内規定にのっとり適切に対応しています。調停などの申し立てが行われるとのことですので、事案の詳細については回答を控えさせていただきます」とコメントしています。