中国政府が、
新疆ウイグル自治区の
人権問題をめぐる
制裁への
対抗措置として
アメリカに
制裁を
科したことを
受け、アメリカのブリンケン
国務長官は「
根拠のない
制裁だ」と
非難しました。
中国政府は、
アメリカ政府が、
新疆ウイグル自治区の
人権問題をめぐり
今月22
日に
自治区の
公安部門の
トップら2
人に
制裁を
発動したことへの
対抗措置として27
日、アメリカの
政府機関の
幹部2
人に
制裁を
科すと
発表しました。
これを受けて、アメリカのブリンケン国務長官は声明を発表し「根拠のない制裁だ」と指摘しました。
そして、民族などの集団に破壊する意図を持って危害を加えるいわゆる「ジェノサイド」に言及して、「人権と自由のために発言する人々を威嚇し沈黙させようとする中国政府の試みは、新疆ウイグル自治区で進行中のジェノサイドと人道に対する罪への国際的な監視を強めることにしかならない」と非難しました。
そのうえで「われわれはカナダやイギリス、EU=ヨーロッパ連合など世界中の同盟国や友好国と団結し、中国に対してウイグル族や、そのほかの少数民族に対する人権侵害や虐待をやめ、不当に拘束されている人々を解放するよう求める」としています。
アメリカは、ウイグルや香港の人権問題で中国との対立が深まる中、今月24日にはEUとの間で中国への対応をめぐる高官級の対話を再開することで合意するなど、各国と連携して中国への圧力を強める方針を鮮明にしています。