ことし4
月に
行われた
東京 江東区の
区長選挙をめぐる
公職選挙法違反事件で、
柿沢未途前法務副大臣が、
選挙の2
か月ほど
前、
自民党の
区議会議員十数人に
現金を
渡すよう
秘書に
指示していたことが
関係者への
取材でわかりました。
東京地検特捜部は、秘書に指示したいきさつや資金提供の趣旨などの実態解明を進めるものとみられます。
ことし4月の江東区長選挙をめぐり、東京地検特捜部は、前法務副大臣で自民党の柿沢未途衆議院議員(52)の地元事務所や秘書の自宅、それに区議会議員の自宅などを、柿沢議員本人による公職選挙法違反の買収の疑いで捜索するなどして捜査を進めています。
柿沢議員は、保守分裂の構図となった区長選挙で、自民党推薦の候補ではなく木村弥生前区長を支援し、選挙前、複数の柿沢議員の秘書が、自民党の区議会議員5人に20万円を渡して、このうち2人が返金していたことがわかっています。
関係者によりますと、柿沢議員は、選挙の2か月ほど前に、自民党の区議会議員十数人に現金を渡すよう秘書に指示し、このうち10人前後に秘書が現金の提供を持ちかけていたということです。
柿沢議員は、後援会の関係者に送った文書の中で、現金提供の事実を認めたうえで、「区議会議員選挙の陣中見舞いとして領収書もいただいており、買収の意図はなかったことは明らかだと思います」などと説明していました。
柿沢議員側は、前区長の陣営のスタッフ十数人にも合わせておよそ90万円の報酬を支払っていたということで、特捜部は、こうした資金提供のいきさつや趣旨などの実態解明を進めるものとみられます。