防衛省が日本への影響がないか警戒監視を続けています。
防衛省によりますと18日午前8時24分ごろ北朝鮮内陸部から少なくとも1発の弾道ミサイルが北東の方向に発射されました。
ミサイルは飛行中で、午前9時37分ごろに北海道の奥尻島の西およそ250キロの日本のEEZ=排他的経済水域の外側の日本海に落下するとみられるということです。
防衛省関係者によりますと、ミサイルは通常より角度をつけて打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された可能性があるということです。
北朝鮮は17日夜も弾道ミサイル1発を発射しています。韓国政府の高官は北朝鮮が今月中にもICBM=大陸間弾道ミサイルを発射する可能性があるとの見方を示していて、防衛省が今回の発射について情報収集を進めるとともに日本への影響がないか警戒監視を続けています。
《速報中》
長距離弾道ミサイル推定の1発を発射と発表 韓国軍
韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮がきょう午前8時24分ごろピョンヤン付近から日本海に向けて長距離弾道ミサイルと推定される1発を発射したと発表しました。
岸田首相「現在のところまで被害は報告されていない」
岸田総理大臣は午前9時ごろ、総理大臣官邸に入る際「昨晩に続いて、きょう北朝鮮が弾道ミサイルを発射した。私からは国民への情報提供、安全確認を徹底するよう指示した。 現在のところまで被害は報告されていない。このあと詳細の報告を受け、現状を確認したうえで、NSC=国家安全保障会議を開催する」と述べました。
岸田首相 万全の態勢をとること指示
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、岸田総理大臣は午前8時29分に▼情報の収集と分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行うこと、▼航空機や船舶などの安全確認を徹底すること、それに▼不測の事態に備え、万全の態勢をとることを指示しました。
長距離ミサイルの可能性も 防衛省幹部
防衛省幹部によりますと、北朝鮮から発射された弾道ミサイルの可能性があるものは、長距離ミサイルの可能性もあるということです。
防衛省では現在、詳しい情報を分析しているということです。
「ロフテッド軌道」で飛行続けているか 防衛省関係者
防衛省関係者によりますと、北朝鮮から発射された弾道ミサイルの可能性があるものは、通常より角度をつけて打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された可能性があり、午前8時40分現在、飛行を続けているとみられるということです。
防衛省が日本への影響がないか情報の収集を進めています。
政府は緊急参集チームを招集
政府は、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し、情報の収集と被害の確認などにあたっています。
海上保安庁は航行中の船舶に注意呼びかけ
海上保安庁は防衛省からの情報として、「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射された」と午前8時28分に発表しました。
航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。
日本海に向けて弾道ミサイルを発射 韓国軍も発表
韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと、きょう午前8時28分ごろに発表しました。
17日夜も弾道ミサイル1発発射
北朝鮮は17日夜も弾道ミサイル1発を発射しています。
防衛省は日本への影響がないか情報の収集を進めています。
ことしミサイル繰り返し発射 能力向上図る
北朝鮮はことし、さまざまな種類のミサイルを繰り返し発射し、能力の向上を図ってきました。
ICBM=大陸間弾道ミサイル級では、いずれも液体燃料式の「火星15型」を2月に、「火星17型」を3月にそれぞれ発射しました。
4月と7月には、液体燃料式よりも迅速に発射できる固体燃料式の新型ICBM級「火星18型」の発射実験を相次いで実施したと発表していました。
また北朝鮮は、11月22日、首都ピョンヤン近郊から弾道ミサイルを発射し、韓国軍は失敗したとみられると明らかにしていました。
これについて、韓国政府の高官は、固体燃料式の中距離弾道ミサイルだったとの見方を示しています。
そして17日夜も、ピョンヤン付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイルを発射していました。
さらに、北朝鮮は軍事偵察衛星の打ち上げをことし5月と8月に試みて失敗したあと、11月、3回目の打ち上げを強行し、衛星が地球周回軌道の進入に成功したと発表していました。