16日午前1時40分ごろ、森町のJR函館線で走行していた21両編成の貨物列車のうち5両が脱線し、最後尾の車両は連結部分が外れて30メートルほど切り離されました。
現場では国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官による調査が行われたほか、JRが復旧作業を進めています。
このうち、脱線した車両からおよそ600メートル離れた踏切内では、破断したレールの取り替えが終わり、重機を使って砂利を敷き詰める作業などが続いています。
また、脱線の際に傷ついた枕木を交換する作業なども行われています。
この影響で、函館線は森駅と長万部駅の間で運転の見合わせが続いていますが、JR北海道は復旧作業が進んでいることから、19日の始発から運転を再開する見込みだと発表しました。
また、JR貨物によりますと、貨物列車の運行も、19日未明に札幌市の札幌貨物ターミナル駅を出発する列車から再開する見込みだということです。
食品 宅配 工業製品などの輸送に影響
JR貨物によりますと16日、貨物列車が脱線した影響で18日午前8時時点で、北海道と本州を結ぶ貨物列車96本について、すでに運休したり、運休が決まっていたりするということです。
北海道発ではジャガイモやタマネギなどの輸送に影響が出ているほか、本州発では、食品や宅配、工業製品などの輸送に影響が出ているということです。
これに伴い、佐川急便では、北海道とそのほかの地域の間の荷物の配送に遅れが出ているということで、トラックなどの代替手段への切り替えを進めています。
ヤマト運輸はいまのところ、大きな影響は出ていないということです。