みずからの
報酬を
有価証券報告書に
少なく
記載したとして
逮捕された
日産自動車のカルロス・ゴーン
会長が、
株価に
連動した
報酬を
受け取る権利、40
億円分を
与えられながら
有価証券報告書に
記載していなかったことが
関係者への
取材でわかりました。
東京地検特捜部はゴーン
会長が
巨額の
報酬を
隠そうとしていた
疑いが
あるとみて、
詳しい経緯を
調べています。
日産自動車の
会長、カルロス・ゴーン
容疑者(64)は
平成27
年までの
5年間に
有価証券報告書にみずからの
報酬を
実際より50
億円余り少なく
記載していたとして
金融商品取引法違反の
疑いで
東京地検特捜部に
逮捕されました。
関係者によりますと日産自動車は自社の株価が基準よりも値上がりした場合、その差額を現金で受け取ることができる権利を役員報酬の1つとして導入していて、ゴーン会長は昨年度までの4年間にこの権利を合わせて40億円分、与えられていたということです。
こうした役員報酬について日産は平成23年以降、有価証券報告書に記載するようになりましたが、ゴーン会長に与えられた権利は全く記載していなかったことがわかりました。
特捜部はゴーン会長が巨額の報酬を隠そうとしていた疑いがあるとみて、不透明な資金の流れの全容解明を進めています。