日本新聞: 将棋藤井七段が通算100勝達成歴代トップ棋士で最年少

将棋しょうぎ藤井ふじい七なな段だんが通算つうさん100勝しょう達成たっせい歴代れきだいトップ棋士きしで最年少さいねんしょう

Dec 12, 2018 18:12

Furigana

将棋しょうぎの高校生こうこうせい棋士きし、藤井ふじい聡さとし太たい七なな段だんが、12日にち行おこなわれた対局たいきょくで２に連勝れんしょうし、通算つうさん100勝しょうを達成たっせいしました。16歳さい４よんか月かげつでの100勝しょう達成たっせいは、歴代れきだいのトップ棋士きしの中なかで最年少さいねんしょうです。藤井ふじい聡さとし太たい七なな段だんは12日にち、東京とうきょうの将棋しょうぎ会館かいかんで行おこなわれた「銀河ぎんが戦せん」のトーナメントに登場とうじょうし、最初さいしょの対局たいきょくに勝かって通算つうさん99勝しょうとしたあと、阿部あべ健治郎けんじろう七なな段だんと対局たいきょくしました。

藤井ふじい七なな段だんはこの対局たいきょくにも勝かち、プロ入いりからわずか２に年ねん２にか月かげつの16歳さい４よんか月かげつで通算つうさん100勝しょうを達成たっせいしました。

日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいによりますと、16歳さい４よんか月かげつでの100勝しょう達成たっせいは、歴代れきだいのトップ棋士きしの中なかで最年少さいねんしょうで、プロ入いりから達成たっせいまでの速はやさと、84.7％というここまでの勝率しょうりつも、歴代れきだいのトップ棋士きしを上回うわまわっているということです。

藤井ふじい七なな段だんは、ことし「朝日あさひ杯はい将棋しょうぎオープン戦せん」と「新人しんじん王おう戦せん」で優勝ゆうしょうしたほか、名人めいじん戦せんにつながる「順位じゅんい戦せん」でも昨年度さくねんどから負まけがなく、16連勝れんしょう中ちゅうです。

記者きしゃ会見かいけんした藤井ふじい七なな段だんは、「ふだんどおりの将棋しょうぎが指させるよう100勝しょうは意識いしきしないようにしていましたが、達成たっせいできて感慨深かんがいぶかい思おもいです」と喜よろこびを語かたりました。

そのうえで、羽生はぶ善治よしはる竜王りゅうおうらトップ棋士きしをしのぐ若わかさと速はやさ、それに勝率しょうりつで100勝しょうを果はたしたことについて、「このような成績せいせきになるとは思おもっていなかったので驚おどろいています。偉大いだいな先輩せんぱい方かたがいる中なかでこうした結果けっかになったことは喜よろこばしく思おもいます」と話はなしました。

記録きろくずくめの100勝しょう

藤井ふじい七なな段だんが100勝しょうを達成たっせいしたのは16歳さい４よんか月かげつで、名なだたる歴代れきだいのトップ棋士きしの中なかでも最年少さいねんしょうです。

日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめいによりますと、トップ棋士きしが100勝しょうを達成たっせいした時期じきは、それぞれ、羽生はぶ善治よしはる竜王りゅうおうが17歳さい６ろくか月かげつ、加藤かとう一二三ひふみ・九きゅう段だんが18歳さい４よんか月かげつ、中原なかはら誠まこと十じゅう六ろく世せい名人めいじんが20歳さい10か月かげつ、大山おおやま康晴やすはる十じゅう五ご世せい名人めいじんが24歳さい３さんか月かげつなどとなっていて、藤井ふじい七なな段だんの若わかさが際立きわだっています。

また、藤井ふじい七なな段だんは、プロ入いりから100勝しょうを達成たっせいするまでの期間きかんが２に年ねん２にか月かげつで、２に年ねん３さんか月かげつの羽生はぶ竜王りゅうおう、２に年ねん９きゅうか月かげつの中原ちゅうげん十じゅう六ろく世せい名人めいじん、３さん年ねん９きゅうか月かげつの加藤かとう九きゅう段だんらを抜ぬいて、歴代れきだいトップ棋士きしで最速さいそくでした。