일본어 뉴스: 中国漁船立ち入り検査の水産庁職員乗せたまま航行

中国ちゅうごく漁船ぎょせん立ち入たちいり検査けんさの水産庁すいさんちょう職員しょくいん乗のせたまま航行こうこう

Dec 27, 2018 13:12

Furigana

菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは記者きしゃ会見かいけんで、日本にっぽんの排他はいた的てき経済けいざい水域すいいき内ないで先月せんげつ、中国ちゅうごくの漁船ぎょせんが、立ち入たちいり検査けんさを行おこなうため乗り込のりこんだ水産庁すいさんちょうの職員しょくいんを乗のせたまま航行こうこうを続つづける事案じあんが発生はっせいしたことを明あきらかにしたうえで、悪質あくしつな事案じあんだとして中国ちゅうごく側がわに申し入もうしいれを行おこなったと述のべました。この中なかで、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは先月せんげつ５ご日にち、九州きゅうしゅう沖おきの日本にっぽんのＥＥＺ＝排他はいた的てき経済けいざい水域すいいき内ないで、水産庁すいさんちょうの職員しょくいんが違法いほう操業そうぎょうの疑うたがいがある中国ちゅうごく漁船ぎょせんに立ち入たちいり検査けんさを行おこなうため乗り込のりこんだところ、この中国ちゅうごく漁船ぎょせんが職員しょくいんを乗のせたまま半日はんにち以上いじょうにわたって停止ていしせず、航行こうこうを続つづける事案じあんが発生はっせいしたことを明あきらかにしました。

そして菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは、「水産庁すいさんちょうからは、職員しょくいんの安全あんぜんに十分じゅうぶん留意りゅういしつつ海上かいじょう保安庁ほあんちょうとも連携れんけいし対応たいおうにあたったと報告ほうこくを受うけている」と述のべたうえで、悪質あくしつな事案じあんだとして、外交がいこうルートを通をつうじて中国ちゅうごく側がわに申し入もうしいれを行おこなったと述のべました。

水産庁すいさんちょうによりますと、中国ちゅうごく漁船ぎょせんに乗り込のりこんだ職員しょくいんはその後そのご、日本にっぽん側がわの船舶せんぱくに戻もどり、けがなどはなかったということです。

事案じあんの経緯けいい

水産庁すいさんちょうによりますと、先月せんげつ５ご日にちの午前ごぜん中ちゅうに、水産庁すいさんちょうの漁業ぎょぎょう取締とりしまり船せんが鹿児島かごしま県けん西方にしほう沖おきの日本にっぽんのＥＥＺ＝排他はいた的てき経済けいざい水域すいいき内ないで違法いほうに操業そうぎょうしている疑うたがいがある中国ちゅうごく漁船ぎょせんを見みつけました。

このため、水産庁すいさんちょうは、この漁船ぎょせんに停船ていせんを命めいじたうえで、法律ほうりつに基もとづく強制きょうせい的てきな立ち入たちいり検査けんさを行おこなうため、職員しょくいんおよそ10人にんが中国ちゅうごく漁船ぎょせんに乗り込のりこみました。

しかし、中国ちゅうごく漁船ぎょせんは止とまらずに、職員しょくいんを乗のせたまま日本にっぽんと中国ちゅうごくの双方そうほうが漁業ぎょぎょうを行おこなうことができる海域かいいきまで移動いどうしたということです。この際さい、日本にっぽんの取締とりしまり船せんも一緒いっしょに移動いどうしました。

この海域かいいきでは、強制きょうせい的てきな検査けんさを行おこなうことができないため、水産庁すいさんちょうの職員しょくいんは任意にんいで船長せんちょうへの聞き取ききとりなどを行おこないました。しかし、違法いほうに操業そうぎょうしていた証拠しょうこが十分じゅうぶんに得えられず、職員しょくいんたちはその日ひの夜よるに調しらべを終おえて取締とりしまり船せんに戻もどったということです。

職員しょくいんたちが中国ちゅうごく漁船ぎょせんに乗のっていたのはおよそ12時間じかんだったということです。

水産庁すいさんちょうは「検挙けんきょできなかったことは遺憾いかんだ」としたうえで、「中国ちゅうごく漁船ぎょせんが検査けんさに協力きょうりょくせず、移動いどうを続つづけたことは『逃走とうそう』にあたると考かんがえられ悪質あくしつだ」として、外交がいこうルートを通をつうじて中国ちゅうごく側がわに抗議こうぎしました。