NASA=
アメリカ航空宇宙局は、
無人探査機「ニューホライズンズ」が
地球から65
億キロ離れた
天体に
接近したと
発表しました。
これまでで
最も遠い天体に
近づいたことになり、
NASAは
宇宙探査の
歴史を
塗り替えたとしています。13
年前に
打ち上げられた
NASAの
探査機「ニューホライズンズ」は
太陽系の
外側に
向かって
飛行を
続け、
これまでに
冥王星に
近づいて
観測する
などしてきました。
NASAは1日、ニューホライズンズが太陽系の外縁部にある岩のような天体「ウルティマ・トゥーレ」に接近したと発表しました。
この天体は地球からの距離がおよそ65億キロと、探査機が近づいた中ではこれまでで最も遠く、NASAは宇宙探査の歴史を塗り替えたとしています。
探査機は天体からおよそ3500キロまで近づいて通過し、この際撮影した粗い画像を分析すると、天体の大きさは長さ35キロ、幅15キロほどで、ひょうたんのような形をしているということです。
またひょうたんを横に倒したような状態で、中心の細くなっている部分を軸に回転していることが分かるとしています。
太陽系の外縁部には、46億年前、太陽系が形成された当初の特徴を残す小惑星や岩や氷の天体が無数にあると考えられていて、今後、探査機から届く高精細な画像やデータを分析することで太陽系の成り立ちに迫る成果が得られるのではないかと期待されています。