Japanese News: 大学サークル恐喝事件月数百万円集める逮捕の会長独占か

大学だいがくサークル恐喝きょうかつ事件じけん月数げっすう百ひゃく万まん円えん集あつめる逮捕たいほの会長かいちょう独占どくせんか

Jan 10, 2019 16:01

Furigana

大学だいがくのイベントサークルの会長かいちょうらがメンバーから金きんを脅し取おどしとろうとして逮捕たいほされた事件じけんで、サークルでは月つきに数すう百ひゃく万まん円えんを集あつめ、そのほとんどが会長かいちょうの男おとこに渡わたっていた疑うたがいがあることが分わかりました。警視庁けいしちょうは、多額たがくの金きんを集あつめる目的もくてきでサークルを運営うんえいしていたとみて調しらべています。大学だいがくのイベントサークル「Ｔてぃ-Ｌえる」の会長かいちょうで、自称じしょう、会社かいしゃ経営けいえいの村尾むらお翼つばさ容疑ようぎ者しゃ（25）や、幹部かんぶで日本にっぽん大学だいがく４よん年ねんの村尾むらお光康みつやす容疑ようぎ者しゃ（21）らは、おととし、サークルを辞やめようとした学生がくせいに対にたいし、35万まん円えん余あまりを支払しはらうよう脅おどし契約けいやく書しょを書かかせたとして、恐喝きょうかつの疑うたがいで逮捕たいほされました。

警視庁けいしちょうは、このサークルではメンバーに月つきに数すう万まん円えんを払はらうようノルマを課かしていて、払はらえずに辞やめたメンバーから金銭きんせんを取り立とりたてていたとみていますが、サークルでは、こうした金きんを月つきに600万まん円えんから900万まん円えん集あつめ、そのほとんどが会長かいちょうの村尾むらお翼つばさ容疑ようぎ者しゃに渡わたっていた疑うたがいがあることが警視庁けいしちょうへの取材しゅざいで分わかりました。

サークルのホームページやＳＮＳでは、豪華ごうかな会場かいじょうで大勢たいせいが集あつまるイベントを開催かいさいしているとアピールしていて、警視庁けいしちょうは、多額たがくの金きんを継続けいぞく的てきに集あつめる目的もくてきでサークルを運営うんえいしていたとみて調しらべています。

調しらべに対にたいし、３さん人にんは容疑ようぎを否認ひにんしているということです。

サークルの実態じったいノルマと執しつような取り立とりたて

警視庁けいしちょうによりますと、イベントサークル「Ｔてぃ-Ｌえる」は、会長かいちょうの村尾むらお翼つばさ容疑ようぎ者しゃ（25）が、大学生だいがくせいだった５ご年ねん前まえの平成へいせい26年ねんに設立せつりつされました。

「日本一にっぽんいち楽たのしいサークル」と銘打めいうったサークルは、「会長かいちょう」の村尾むらお翼つばさ容疑ようぎ者しゃを頂点ちょうてんに、ナンバー２なんば-つ-が「代表だいひょう」、弟おとうとで日本にっぽん大学だいがく４よん年ねんの村尾むらお光康みつやす容疑ようぎ者しゃ（21）がナンバー３さんの「副ふく代表だいひょう」、ナンバー４よんが「最高さいこう幹部かんぶ」で、すでに暴行ぼうこう罪ざいなどで起訴きそされた日本にっぽん大学だいがくの学生がくせい、阿おもね世知せち信治しんじ容疑ようぎ者しゃ（22）は、ナンバー５ごの「副ふく幹部かんぶ」でした。

ツイッターで見みつけた大学だいがくの新入生しんにゅうせいなどのアカウントにメッセージを送おくり、150人にんほどの末端まったんの「メンバー」を集あつめ、メンバーには、イベントの参加さんか者しゃを勧誘かんゆうしたり月つきに数すう万まん円えんを支払しはらったりするノルマが課かされたということです。

毎月まいつき、クラブなどで開ひらかれるイベントには、多おおい時ときで１いち回かいに1000人にんほどが集あつまり、参加さんか費ひなどとして900万まん円えん近ちかい売り上うりあげがあったということです。そのほとんどは会長かいちょうに渡わたっていたとみられています。

それでもメンバーらが活動かつどうを続つづける理由りゆうについては、「幹部かんぶだけが高たかい酒さけが飲のめる打ち上うちあげに、ただで参加さんかできる」、「たくさん集客しゅうきゃくすることで充実じゅうじつ感かんがあった」などと話はなしているということです。

一方いっぽうで、ノルマが達成たっせいできずに途中とちゅうで辞やめたメンバーには、このあと数すう回分かいぶんのイベントで参加さんか者しゃとして勧誘かんゆうするノルマの人数にんずうや、その参加さんか者しゃが払はらう予定よていだった参加さんか費ひなどが損害そんがいとして発生はっせいしたとして、金銭きんせんの取り立とりたてを執しつように行いっていたとみられています。

50万まん円えんの支払しはらいを強要きょうようされたサークルの元もとメンバーの女性じょせいは「入会にゅうかいすると契約けいやく書しょを書かかされ、１いち回かいのイベントごとに３さん万まん円えんほどの参加さんか費ひの支払しはらいを義務ぎむづけられた。ほかの学生がくせいを勧誘かんゆうすればキャッシュバックがあり、自分じぶんの負担ふたんが減へる仕組しくみだった。ただ途中とちゅうで辞やめようとすると徴収ちょうしゅうが始はじまり、学生がくせい証しょうなどに書かかれた住所じゅうしょに押おしかけたり、暴力ぼうりょく的てきに迫せまってきたりした」と証言しょうげんしています。