夏の
全国高校野球で
準優勝した
経験が
ある埼玉県の
春日部共栄高校野球部の
監督が
去年4月、
部員3人に対し
平手でほおをたたく
など体罰を
行っていたことがわかりました。
監督は
指導を
自粛していて
高校が
処分を
検討しています。
春日部市に
ある春日部共栄高校によりますと、
野球部の61
歳の
監督は
去年4月に
2回行われた
練習試合で、
見逃し
三振をした
2年生と
3年生の
部員、
合わせて
3人に対し、
平手でほおをたたいたり、
足を
蹴ったりしたということです。
部員3人にけがはありませんでした。
野球部では、おととし、部内でいじめがあったことを受けて第三者委員会が調査した結果、監督による体罰も明らかになったということです。
高校の聞き取りに対し、監督は「期待していた部員だったので育てたいという思いが強かった」などと話し体罰を認めていて、今月11日から野球部での指導を自粛しています。高校は、埼玉県の高校野球連盟に事実関係を報告していて、監督の処分を検討しています。
春日部共栄高校は春夏合わせて7回、甲子園に出場し、夏には準優勝した経験がある強豪校で、去年秋の関東大会で準優勝しています。
春日部共栄高校の加藤和己教頭は「部員たちは頑張っていたのに、このような大事な時期に不祥事で不安にさせてしまい申し訳ない。部員の活動を行うことができるように何とか守ってあげたい」と話しています。