フリージャーナリストの
常岡浩介さんが
内戦が
続くイエメンに
渡航して
取材を
計画していたところ、
外務省から
パスポートの
返納を
命じられたことが
分かりました。
フリージャーナリストの
常岡浩介さんは、
今月2日、イエメンに
渡航して
現地の
食糧難の
問題を
取材しようと、
羽田空港で
出国審査を
受けましたが、
外務省から
旅券法に
基づいて
パスポートの
返納が
命じられました。
常岡さんによりますと、先月中旬に同じくイエメンへの渡航を計画した際、経由地のオマーンで入国が認められず、日本に帰国させられていました。
このため、今回は別の国を経由してイエメンに向かう予定でしたが、出国審査で示された返納命令書には「オマーンで入国が拒否されたため、旅券法に基づいて返納を命令する」と記されていたということです。
これについて常岡さんは「今回の経由地や渡航先の国からはビザの発給を受けていた。出国を禁じられるのは納得できない。渡航の自由を侵害し取材活動の妨害にあたる」と話しています。
イエメンでは政権側と反政府勢力との間で内戦が続き、外務省は「退避勧告」を出して渡航しないよう呼びかけています。
外務省「回答控えたい」
これについて外務省は「個別の事案であり、お答えは控えたい」としています。