2月22
日は
島根県が
条例で
定めた「
竹島の
日」です。
島根県は
松江市で
記念式典を
開き、
丸山知事が
竹島は
日本固有の
領土だとして
外交交渉による
解決を
政府に
求めました。
島根県は明治時代に竹島を県の所管とした2月22日を条例で「竹島の日」と定め、毎年、松江市で県主催の式典を開いています。
15回目となることしの式典は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などの影響で、日韓関係の悪化が続く中での開催となり、国や県の関係者、それに竹島のある隠岐の島町の住民など、およそ470人が参加しました。
式典で丸山知事は「竹島はわが国固有の領土だ。領土問題の解決には政府レベルでの話し合いが不可欠で、外交交渉の場で竹島問題が話し合われるよう政府に強く要望する」と述べ、外交交渉による解決を政府に求めました。
また、内閣府で領土問題を担当する藤原崇政務官は「政府は外交などの分野で一歩も引くことなく、きぜんとした態度で韓国側にわが国の立場を伝え、冷静に粘り強く対応していく。世論や国際社会の理解が後押しとなるので、島根県には支援と協力を求めたい」と述べました。
会場周辺には例年、式典に抗議する韓国人のグループが訪れていましたが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、急きょ来日をキャンセルし、目立った混乱は起きませんでした。
韓国外務省「強く抗議」
「竹島の日」の式典が開かれたことについて、竹島を「トクト(独島)」と呼んで領有権を主張する韓国外務省は報道官の声明を発表しました。
声明では「政府高官の出席を通じて、トクトに関してつまらない挑発を繰り返していることに対して強く抗議し、式典を直ちに廃止することを再度、厳重に求める」としています。
そのうえで「日本政府は歴史的、地理的、国際法的に明白に韓国固有の領土であるトクトに対する不当な主張を直ちにやめて、謙虚な姿勢で歴史を直視しなければならない」としています。