山口 防府
安倍総理大臣の表明を受けて、山口県防府市の教育委員会は市立の小中学校を来月2日から休校とする一方、市独自の判断で29日と3月1日は土日は臨時の登校日とすることを決めました。
理由について防府市教育委員会は「成績評価をどうするかや休校が終わってからの対応など決まっていないことも多い。県内では現時点で感染が確認されていないことを考えると、少しでも準備が進められるようにした」と話しています。
この土日は午前中の3時間目まで授業時間を設定し、それぞれの学校の判断で休校を前に終わらせておきたい授業や卒業式の練習などにあててもらうということです。
防府市教育委員会の江山稔教育長は「きょうを学期の最後にすると準備が間に合わないと判断し、臨時の登校日を決めた。子どもや家庭にとっても急なことなので、できるかぎり不安や負担がないよう市全体で検討していきたい」と話していました。
愛媛県
愛媛県の中村知事は28日記者会見し、来月4日から休校の措置をとる方針を示しました。
記者会見の中で中村知事は「今回の政府の唐突なやり方には疑問がある。1人親家庭での子どもの居場所の確保や学習の遅れ、各種行事への対応など大きな問題がある。特に特別支援学校では障害がある子を一律に休校にすることは極めて困難だ」と述べました。
そのうえで中村知事は来月2日からの一律の休校ではなく、県立の学校は4日から休校の措置をとる方針を示しました。
また中村知事は政府の今回の対応に関連し、「政府が根拠や方向性をしっかり示すべきだ。場当たり的な対応という印象がある。緊張感を持って対応していただきたい」と述べました。
一方で中村知事は休校中の子どもの居場所について現段階で決めてはいないものの、感染症対策を徹底して学校で子どもたちをあずかる場合もあるという考えを示しました。
宮城県
宮城県の村井知事は原則として県内の公立学校では来月2日から休校の措置とすることを明らかにしました。
その一方で特別支援学校は少人数で感染のリスクは低いとして、感染防止の対策を行いながら来月2日以降も通常どおりの授業を行うとしています。