新型コロナウイルスの
感染拡大で
人が
集まるイベント
などを
自粛する
動きが
広がる中、
子どもに
食事や
居場所を
提供する「
子ども
食堂」も
中止が
相次いでいます。
都内では
少なくとも260
か所以上が
中止していて、
関係者は「
開催が
相当厳しい状況となっていて、
行政のバックアップが
求められる」と
話しています。
子ども
食堂は、
食事を
無料や
低額で
提供する
取り組みで、
子ども
食堂を
支援する
NPOによりますと、
全国3700
か所余りに
広がっています。
NHKが東京・23区にある子ども食堂に新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対応について区や社会福祉協議会などを通じて聞いたところ、少なくとも383か所のうち、7割近くにあたる265か所が今月いっぱいの中止を決めたことが分かりました。
一方、休校で給食が無くなり食事が十分に食べられない子どももいるとして、少なくとも25か所は予定どおり開くほか、中止する代わりに弁当を配るという食堂もあり、対応は分かれています。
NPO法人全国こども食堂支援センター「むすびえ」の湯浅誠理事長は「自治体から自粛要請があったところもあり、子ども食堂を開くのが相当難しい状況となっている。経済的に厳しい家庭だけでなく子どもの日中の居場所が必要な家庭にきめ細かな支援ができるよう行政のバックアップも必要だ」と話しています。
専門家「子どもたちは二重の不安」
子どもの貧困問題に詳しい、日本大学文理学部の末冨芳教授は、「子ども食堂は食事の提供だけでなく、子どもたちにとって、心理的な居場所にもなっているので、中止になると、子どもたちは二重の不安に襲われてしまう。学校給食は安全な体制で提供されているので、休校中であっても、希望者には、提供できるようにする仕組みが必要だ」と話していました。