東京の
都心上空を
通過する
羽田空港の
新しい飛行ルートの
運用が
今月末に
始まるのを
前に、
国が
実際の
旅客機の
騒音を
調査した
結果、
およそ2割で
想定の
値を
上回っていたことが
分かりました。
国は
今月29
日から
運用を
始める新たな
飛行ルートで、ことし
1月から
先月にかけて
実際の
旅客機による「
飛行確認」を
行い、
この際、19の
地点で
機体の
大きさごとに
騒音を
調査しました。
その結果、測定したデータのおよそ2割で、住民に説明していた想定の値を1デシベルから3デシベル程度上回っていたことが分かりました。
想定を上回るデータが出たのは、大田区と渋谷区、新宿区、港区、品川区、豊島区、それに中野区にある合わせて8つの地点です。一方、測定した騒音のデータが想定通りだったのは6割、想定を下回ったのは2割でした。
また、調査では、騒音対策として着陸の角度をこれまでの3度から3.45度に引き上げた結果、0.1デシベルから1.1デシベル騒音を軽減する効果があったとしています。
赤羽国土交通大臣は「住民から騒音がうるさいと言われていることをまず真摯(しんし)に受け止める」と述べたうえで、新ルートの運用開始後も騒音の測定を続け、必要に応じて対策を講じていく考えを明らかにしました。