Actualités japonaises: 日銀短観７年ぶりマイナス大企業製造業の景気判断悪化

日銀にちぎん短観たんかん７なな年ねんぶりマイナス大だい企業きぎょう製造せいぞう業ぎょうの景気けいき判断はんだん悪化あっか

Apr 1, 2020 11:04

Furigana

日銀にちぎんは1日にち、短観たんかん＝企業きぎょう短期たんき経済けいざい観測かんそく調査ちょうさを発表はっぴょうし、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうで大だい企業きぎょうの製造せいぞう業ぎょうの景気けいき判断はんだんを示しめす指数しすうは、７なな年ねんぶりにマイナスに落ち込おちこみました。またホテルや飲食いんしょく店てんの景気けいき判断はんだんが急落きゅうらくして過去かこ最低さいていになり、景気けいきの見方みかたが急速きゅうそくに悪化あっかしていることが浮き彫うきぼりになりました。日銀にちぎんの短観たんかんは、国内こくないの企業きぎょうおよそ１いち万まん社しゃを対象たいしょうに３さんか月かげつごとに景気けいきの現状げんじょうや先行さきゆきを尋たずねる調査ちょうさで、景気けいきが「良よい」と答こたえた企業きぎょうの割合わりあいから「悪わるい」と答こたえた企業きぎょうの割合わりあいを差し引さしひいた指数しすうで景気けいきを判断はんだんします。

２月にがつ下旬げじゅんから先月せんげつ末まつにかけて行おこなわれた今回こんかいの調査ちょうさでは、大だい企業きぎょうの製造せいぞう業ぎょうの指数しすうが前回ぜんかい調査ちょうさの０ぜろポイントからマイナス８はちポイントに下さがりました。

悪化あっかは５ご期き連続れんぞくで、指数しすうがマイナスとなるのは2013年ねん３月さんがつ以来いらい、７なな年ねんぶりです。

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで、世界せかい規模きぼで需要じゅようが減へり、工場こうじょうの生産せいさん停止ていしが広ひろがる「自動車じどうしゃ」がマイナス17となったほか、「鉄鋼てっこう」がマイナス15と落ち込おちこみが大おおきくなっています。

また大だい企業きぎょうの非ひ製造せいぞう業ぎょうは、前回ぜんかいの20ポイントから８はちポイントに下さがりました。

中なかでも落ち込おちこみが際立きわだったのがホテルや旅館りょかん、飲食いんしょく店てんが入はいる「宿泊しゅくはく・飲食いんしょくサービス」で、外国がいこく人じん旅行りょこう者しゃの著いちじるしい減少げんしょうやイベントの自粛じしゅくが響ひびきプラス11から一気いっきにマイナス59と過去かこ最低さいていに急落きゅうらくしました。

中小ちゅうしょう企業きぎょうの景気けいき判断はんだんも製造せいぞう業ぎょう・非ひ製造せいぞう業ぎょうともほとんどの業種ぎょうしゅで悪化あっかしました。

先行さきゆきについても、大だい企業きぎょうの製造せいぞう業ぎょうがマイナス11、非ひ製造せいぞう業ぎょうがマイナス１いちと、さらに悪化あっかすると見込みこみ、感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうが経済けいざい全体ぜんたいに広ひろがって企業きぎょう経営けいえい者しゃの景気けいきの見方みかたが急速きゅうそくに悪化あっかしていることが浮き彫うきぼりとなっています。

官房かんぼう長官ちょうかん「雇用こよう維持いじと事業じぎょう継続けいぞくのため何なにでもする」

菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「新型しんがたコロナウイルスによって、国内外こくないがいの経済けいざい活動かつどうが一時いちじ的てきに縮小しゅくしょうを余儀よぎなくされており、日銀にちぎん短観たんかんも、それを反映はんえいしたものだと考かんがえているが、現在げんざいは国内こくないの感染かんせん拡大かくだいを抑おさえることが最さい優先ゆうせんだ」と述のべました。

そのうえで、「まずは、今いまの状況じょうきょうをしのいでもらうことが大事だいじで、雇用こようの維持いじと事業じぎょうの継続けいぞくのためできることは何なにでもするという考え方かんがえかたにたって、あらゆる対策たいさくを講こうじており、政府せいふ系けい金融きんゆう機関きかんの融資ゆうしや政府せいふによる助成じょせい金きんなどにより、当面とうめんの資金しきんをしっかり支援しえんしていきたい。そのうえで、感染かんせんが収おさまったあとにＶぶい字じ回復かいふくを実現じつげんするため、旅行りょこう、飲食いんしょく、イベントを中心ちゅうしんに大だい規模きぼな需要じゅよう喚起かんきを実現じつげんできるような措置そちを講こうじる予定よていだ」と述のべました。