北朝鮮のキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長は、
IOC=
国際オリンピック
委員会のバッハ
会長とピョンヤンで
会談して、
再来年の
東京オリンピックや
4年後の
北京オリンピックへの
参加について
意見を
交わし、
国際社会との
融和的な
姿勢を
印象づける
狙いが
あると
見られます。
IOCのバッハ
会長は
31日まで
3日間ピョンヤンに
滞在し、
一連の
日程を
終えたバッハ
会長を
乗せたと
見られる
北朝鮮国営のコリョ(
高麗)
航空機が
中国・
北京の
空港に
到着しました。
AP通信によりますと、バッハ会長は30日、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談し、キム委員長は再来年の東京オリンピックと4年後の北京オリンピックへの参加に前向きな考えを示したということです。
31日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は1面に会談の写真を掲載し、この中で、キム委員長が「凍りついていた南北関係がオリンピックを契機に劇的に雪どけしたのは、全面的にIOCのおかげだ」と述べ、ピョンチャンオリンピックへの北朝鮮選手の出場について感謝の意を示したと伝えています。
そのうえで、「IOCとの協力関係が引き続き発展することを願う」と述べて、バッハ会長が今後も北朝鮮を訪問するよう求めたとしています。
北朝鮮としては、IOCとの関係強化を図るとともに、一連のオリンピックに参加する意向を示すことで、国際社会との融和的な姿勢を印象づける狙いがあると見られます。