ドイツ
西部の
町で
7日、
客でにぎわう
レストランの
屋外の
席にワゴン
車が
突っ込んで、
2人が
死亡、
およそ20人が
重軽傷を
負い、
警察は、
現場で
自殺した
運転手の
男が
故意に
車を
突入させた
疑いも
あるとみて
調べています。ドイツ
西部の
町ミュンスターで
7日午後3時半ごろ、
日本時間の
昨夜10時半ごろワゴン
車が、
レストランの
屋外の
席に
突っ込み
その場にいた
およそ60人の
飲食客らを
次々にはねました。
現地の
警察によりますと、はねられた
飲食客の
うち、
2人が
死亡し、
およそ20人が
重軽傷を
負ったということです。
車を
運転していた
男は、
その場で
自殺しました。
警察によりますと、自殺した男はドイツ人だということで、故意に車を突入させた疑いもあるとみて調べています。またドイツの複数のメディアは、この男について40代後半で精神的に不安定だったと伝えています。
現場は、レストランや商店が立ち並ぶ街の中心部で、近くには大聖堂や美術館があり、観光客にも人気の場所です。デュッセルドルフにある日本総領事館によりますと、これまでのところ日本人が事件に巻き込まれたとの情報はないということです。
ドイツでは、おととし12月に首都ベルリンのクリスマス市にトラックが突っ込み、12人が死亡するテロ事件があり、当局が警戒を強めていました。
ミュンスターは、ドイツ西部、ノルトライン・ウェストファーレン州の都市で、人口はおよそ30万人です。13世紀に作られた大聖堂など歴史的な建造物が数多く残されているほか、人口のうちおよそ5万人を学生が占めていて、大学都市としても知られています。
ヨーロッパ各国 近年のテロ事件は
ヨーロッパ各国では、ここ数年、中東などからの難民や移民などによるテロ事件が相次いできました。
このうちドイツでは、2年前の12月、首都ベルリンのクリスマス・マーケットにチュニジア人の男が運転する大型トラックが突っ込み、12人が死亡しました。また、同じ年の7月には、南部のアンスバッハで開かれていた野外コンサートの入り口で過激派組織ISに忠誠を誓うシリア人の男が自爆し、15人がけがをしました。
車で無差別に人をはねる事件はヨーロッパ各地で起きていて、このうちフランスでは、2年前、南部のニースで、チュニジア人の男が、大型トラックを暴走させて群衆に突っ込み、15人の子どもを含む、86人が死亡しました。
また、スペインでは、去年、第2の都市、バルセロナで人混みに車が突っ込んで13人が死亡、およそ100人がけがをしたほか、イギリスでも去年、ロンドン中心部の橋で、車が暴走して、次々と歩行者をはねて、合わせて8人が死亡する事件が起きています。