11日、
大分県中津市で
土砂崩れが
起きた
斜面には、
少なくとも7か所に
大きな石が
不安定な
状態で
残っていることが、
専門家のドローンによる
調査でわかりました。
今後の
雨で
落石などが
起きる危険性が
高いとして、
救助活動の
際には
十分注意するよう
呼びかけています。
大分大学の
鶴成悦久准教授の
研究グループは、
土砂崩れが
起きた
大分県中津市耶馬溪町の
現場で、
市の
依頼を
受けて、
11日から
調査を
行っています。
研究グループがドローンを飛ばして斜面の状況を詳しく調べた結果、少なくとも7か所に大きな石が不安定な状態で残っていることがわかりました。
石の大きさは正確にはわからないということですが、中には乗用車くらいの大きさのものもあり、いずれも地下に堆積していた「溶結凝灰岩」の一部が、今回の土砂崩れで地表面にむき出しになったと考えられるということです。
現場付近で14日、雨が予想されていることから、鶴成准教授は今後、落石や新たな土砂崩れが起きる危険性が高いと指摘しています。
調査結果は中津市のほか、救助活動に当たっている警察や消防などにも伝えているということで、鶴成准教授は「斜面の監視対策を強化し、小さな予兆でも見逃さない態勢を構築するなどして、安全面に十分配慮し、救助活動を進めてほしい」と話しています。