韓国のムン・ジェイン(
文在寅)
大統領と
北朝鮮のキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長は
27日、
軍事境界線にあるパンムンジョム(
板門店)の
韓国側の
施設で
10年半ぶりと
なる南北首脳会談に
臨みます。
北朝鮮がみずからは
核保有国だとする
立場を
崩していない
中、キム
委員長の
非核化の
意思を
共同宣言などの
形で
明文化し、
史上初の
米朝首脳会談につなげられるのか
どうか、
会談の
行方が
注目されます。
北朝鮮のキム・ジョンウン
朝鮮労働党委員長は、
27日午前9時半に、
北朝鮮の
最高指導者として
初めてパンムンジョムの
軍事境界線を
徒歩で
越えて
韓国側を
訪れ、ムン・ジェイン
大統領の
出迎えを
受けたあと、
午前10時半から
韓国側の
施設「
平和の
家」で
10年半ぶりと
なる南北首脳会談に
臨む予定です。
今回の会談は、経済協力が中心議題だった過去2回とは異なり、史上初の米朝首脳会談を見据えて、非核化と平和定着をめぐって集中的な議論が交わされる見通しです。
キム委員長は先月、ムン大統領がピョンヤンに派遣した特使に対し、「軍事的な脅威が解消されて体制が保証されるならば、核を保有する理由はない」と述べたほか、中国の習近平国家主席との首脳会談では、米韓両国に対して、「段階的で歩調を合わせた措置を講じれば、朝鮮半島の非核化の問題は解決できるだろう」と述べて、非核化に一定の条件をつけています。
さらにキム委員長は、今月20日の党中央委員会総会で核実験やICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験の中止などを表明したものの、すでに保有しているとする核兵器の廃棄には一切言及しませんでした。北朝鮮がみずからは核保有国だとする立場を崩していない中、キム委員長の非核化の意思を共同宣言などの形で明文化し、史上初の米朝首脳会談につなげられるのかどうか、会談の行方が注目されます。