史上初の
米朝首脳会談に
向けた
調整が
進む中、
北朝鮮による
拘束から
解放された
アメリカ人3人がアメリカに
帰国し、
トランプ大統領みずからが
出迎えて
成果をアピールしました。
トランプ大統領は
解放を
評価し、
近く米朝首脳会談の
時期と
場所を
発表する
方針です。
北朝鮮による
拘束から
解放された
アメリカ人3人は、
現地時間の
10日未明、アメリカの
首都ワシントン
近郊のアンドリュース
空軍基地に
到着しました。
3人が乗った航空機が基地に到着すると、トランプ大統領みずからが乗り込んで出迎えたあと、メラニア夫人も含めてそろってタラップの上に姿を見せ、帰国を歓迎しました。
3人は、来月上旬までに開かれる見通しの史上初の米朝首脳会談に向けた調整のため北朝鮮を訪れたポンペイオ国務長官とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との2回目の会談のあとに解放され、トランプ大統領は、「キム委員長が彼らを解放してくれたことに感謝する」と述べて評価しました。
またホワイトハウスのサンダース報道官も「トランプ大統領は、北朝鮮の指導者の前向きな意思表示と受け止めている」と述べ、3人の帰国によって米朝首脳会談の開催に向けて大きく前進した形となりました。
さらにトランプ大統領は9日、首脳会談の日時と場所について「3日以内に発表する」と述べたうえで、開催場所はみずからが強い関心を示していた韓国と北朝鮮の軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)ではないと明らかにし、残る候補地として名前があがってきたシンガポールが有力視されています。
一方、会談に向けたポンペイオ長官と北朝鮮側との調整の内容は明らかにされておらず、焦点の北朝鮮の非核化をめぐる交渉で進展があったのかに大きな注目が集まっています。
トランプ大統領「とてもすばらしいことが起きる」
トランプ大統領は現地時間の10日未明、ワシントン近郊のアンドリュース空軍基地で北朝鮮から解放されて帰国した3人を出迎え、「今夜は特別な夜だ。キム委員長に感謝する。3人を帰国させたことはとても重要なことだ。とてもすばらしいことが起きる」と述べました。