韓国のムン・ジェイン(
文在寅)
大統領は、
26日に
行った
南北首脳会談について、
27日午前、
記者会見し「キム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長は
朝鮮半島の
完全な
非核化の
意思を
明確に
示し、
米朝首脳会談の
成功に
向けた
意志を
表明した」と
述べ、キム
委員長が
トランプ大統領との
首脳会談を
実現させたい
姿勢を
示したことを
明らかにしました。
韓国のムン・ジェイン
大統領は、
27日午前、
記者会見を
開き、
26日、
南北の
軍事境界線にあるパンムンジョム(
板門店)の
北朝鮮側の
施設でキム・ジョンウン
朝鮮労働党委員長と
行った、
先月27日以来と
なる首脳会談の
内容について
発表しました。
この中で、ムン大統領は、会談は25日午後、キム委員長からの要請があって急きょ開かれたと明らかにしたうえで、今月22日にトランプ大統領と行った米韓首脳会談について、キム委員長に対し「北朝鮮が完全な非核化を決断して実行すれば、トランプ大統領は北朝鮮との敵対関係を終息させ、経済協力を行う意志があることを伝えた」と述べました。
そして、「キム委員長は、先月の南北首脳会談の共同宣言に続き、朝鮮半島の完全な非核化の意思を改めて明確に示し、米朝首脳会談の成功を通じて戦争と対立の歴史を清算し、平和と繁栄のために協力するとの意志を表明した」と述べ、キム委員長がトランプ大統領との首脳会談を実現させたい姿勢を示したと強調しました。
その一方で、ムン大統領は「米朝双方が直接的な意思疎通を通じて誤解を払拭(ふっしょく)すべきだと強調し、キム委員長も同意した」と述べ、米朝首脳会談の実現に向けては、両国がさらに協議する必要があるという考えも示しました。
そのうえで、ムン大統領は、26日の会談の内容をすでにアメリカ側に伝えているとして、米朝間の実務協議が順調に進み米朝首脳会談が予定どおりに開催されることに期待を示しました。