末期のがんと
診断され、「
元気な
うちに
感謝の
気持ちを
伝えたい」と
去年、
生前葬を
開いた
大手機械メーカー「コマツ」の
安崎暁元社長が
亡くなりました。
81歳でした。
安崎さんは
徳島県出身で、
昭和36年にコマツに
入社し
平成7年から
13年まで
社長を
務めました。
去年10月、突然、末期のがんと診断され「元気なうちに感謝の気持ちを伝えたい」と12月に生前葬にあたる感謝の会を開催しました。
会には同級生や会社の関係者などおよそ1000人が集まり、安崎さんは「死んでから葬式にきてもらっても自分がその場にいることができない。私の人生でめぐり会った人に握手をしてありがとうと言えたことに非常に満足しています」と話していました。
人生の終わりをどのように迎えるかを考える「終活」への関心が高まる中で、出席者から「自分も何をしたいか考えてみたい」という声が聞かれるなど、安崎さんの生き方は大きな反響を呼びました。
安崎さんは生前から放射線や抗がん剤による延命治療は受けないとしていて、コマツによりますと今月26日に自宅で亡くなったということです。