今回の
台風12
号は、
本州付近に
接近する
際、
西寄りの
異例の
コースを
進むと
予想されています。
これについて
専門家は、ふだんの
台風とは
異なる場所に
大雨が
降り、これまで
被害が
少なかった
場所で
土砂災害や
洪水が
起きるお
それが
あるとして、
過去の
経験にとらわれず、
早めの
避難を
心がけるよう
呼びかけています。
台風12
号が
西寄りの
異例の
コースを
進むため、
土砂災害など大雨による
被害に
詳しい東京農工大学の
石川芳治名誉教授は「ふだんの
台風であれば、
台風からの
湿った
空気が
南東側の
斜面にぶつかり、
大雨が
降ることが
多く、
土砂災害の
被害もそうした
場所で
起きることが
多かった。
しかし、
今回の
台風は
東側の
斜面や
内陸部などに
湿った
空気がぶつかったり、
流れこむことが
予想され、
これまでとは
違う場所で
雨の
量が
多くなる可能性がある」と
指摘しています。
こうした、ふだん大雨になることが少ない場所では、斜面に崩れやすい地盤が残っていることが多く、今回の雨で土砂災害が起きるおそれが高いということです。
また、川もふだんとは異なる場所で洪水が発生する可能性があるとして、「今回の台風は、これまで被害がなかった地域や比較的少なかった地域で被害が起きるおそれがある。最新の気象情報などを確認し、早めの避難を心がけてほしい」と述べ、過去の経験にとらわれずに行動するよう呼びかけています。