菅かん首相しゅしょう 高齢こうれい者しゃ接種せっしゅ「7月つき末まつまでに2回かい接種せっしゅ終おえるよう取り組とりくむ」

ワクチン接種せっしゅは希望きぼうする高齢こうれい者しゃに対にたいし、7月つき末まつまでを念頭ねんとうに、2回かいの接種せっしゅを終おえられるように取り組とりくむとしています。

この中なかで、菅かん総理そうり大臣だいじんは、変異へんいしたウイルスによる感染かんせんの急きゅう拡大かくだいについて「このまま手てをこまねいていれば、大だい都市としにおける感染かんせん拡大かくだいが国くに全体ぜんたいに広ひろがることが危惧きぐされる。予期よきせぬ変異へんいを繰り返くりかえすウイルスの動うごきは、全まったく予断よだんを許ゆるさないものがある」と指摘してきしました。

そのうえで、3回かい目めとなる緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんについて「ゴールデンウイークという多おおくの人々ひとびとが休やすみに入はいる機会きかいを捉とらえ、効果こうか的てきな対策たいさくを短期間たんきかんで集中しゅうちゅうして実施じっしすることにより、ウイルスの勢いきおいを抑え込おさえこむ必要ひつようがあると判断はんだんした」と説明せつめいしました。

そして「これまで、再ふたたび宣言せんげんに至いたらないように全力ぜんりょくを尽つくすと申し上もうしあげてきたが、再ふたたび多おおくの皆様みなさま方かたにご迷惑めいわくをおかけすることになる。心こころからおわびを申し上もうしあげる次第しだいだ」と陳謝ちんしゃしました。

また菅かん総理そうり大臣だいじんは大だい規模きぼ施設しせつの休業きゅうぎょう要請ようせいに伴ともなう支援しえん策さくとして、施設しせつの中なかの店舗てんぽを含ふくめ、雇用こよう調整ちょうせい助成じょせい金きんに加くわえ、新あらたな協力きょうりょく金きんで支援しえんするとしたほか、人出ひとでの減少げんしょうで大幅おおはばに売り上うりあげが減少げんしょうする事業じぎょう者しゃには新あらたに一時いちじ金きんを支給しきゅうすることや都道とどう府県ふけんによる事業じぎょう者しゃ支援しえんを後押あとおしするために、5000億おく円えんの臨時りんじ交付こうふ金きんを措置そちすることなどを明あきらかにしました。

そして、支援しえん策さくに必要ひつような財源ざいげんはこれまでに措置そちした予算よさんや5兆ちょう円えんの予備よび費ひを活用かつようするとして、補正ほせい予算よさん案あんをあらたに編成へんせいする考かんがえはないと説明せつめいしました。

一方いっぽう、ワクチン接種せっしゅについて、菅かん総理そうり大臣だいじんは、接種せっしゅを希望きぼうする高齢こうれい者しゃに7月つき末まつまでを念頭ねんとうに、各かく自治体じちたいが2回かいの接種せっしゅを終おえることができるよう取り組とりくむ考かんがえを示しめしました。

また、記者きしゃ団だんが「日本にっぽんは、総理そうり大臣だいじんの権限けんげんでは、コロナの病床びょうしょう数すうを増ふやすことができないのか」と質問しつもんしたのに対にたいし「医療いりょう関係かんけい者しゃに対にたいしての政府せいふの権限けんげんは、要請ようせいベースでしかないのが現実げんじつだ。ワクチンも、海外かいがいは、アメリカで完成かんせいすればそれを使つかえるが、日本にっぽんは、国内こくないでも治験ちけんをやる仕組しくみになっている。緊急きんきゅう事態じたいに対応たいおうする法律ほうりつを改正かいせいしなければならないと痛切つうせつに感かんじている。平時へいじに、法律ほうりつを作つくっておきたい」と述のべました。

東京とうきょうオリンピック・パラリンピックについては「政府せいふとしては、東京とうきょう都と、組織そしき委員いいん会かい、IOC＝国際こくさいオリンピック委員いいん会かいとしっかり連携れんけいを取とって、安全あんぜん、安心あんしんの大会たいかいにできるように対策たいさくをしっかり講こうじていきたい」と述のべました。

そして「厳きびしい戦たたかいにも、必かならず終おわりが見みえてくると確信かくしんしている。この危機ききを乗り越のりこえて、安心あんしんできる日常にちじょうを取り戻とりもどすことができるよう、自治体じちたいとの協力きょうりょく、病床びょうしょうの確保かくほ、ワクチンの接種せっしゅなど、内閣ないかく総理そうり大臣だいじんとして、できることはすべて、全力ぜんりょくを尽つくしてやり抜ぬく」と述のべ、国民こくみんに協力きょうりょくを呼よびかけました。

一方いっぽう、ことし9月末げつまつに任期にんきを迎むかえる自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょについて、記者きしゃ団だんから立候補りっこうほする考かんがえはあるかと問とわれたのに対にたいし「新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだいを防止ぼうしすることが私わたしの最さい優先ゆうせんだ。ただ、任期にんきがあるということも事実じじつなので、私わたしの総裁そうさいとしての任期にんきの中なかでやはり機会きかいをみて、解散かいさん・総そう選挙せんきょは考かんがえなければならない」と述のべました。