今月18日に発表されることし1月から3月までのGDPについて、民間の調査会社など12社がまとめた予測では、物価の変動を除いた実質の伸び率が、年率換算でマイナス3.5%からマイナス8.8%となっています。
GDPの伸び率は、去年4月から6月までの期にマイナス29.3%と記録的な落ち込みとなったあとは改善が続いていましたが、今回は3期ぶりにマイナスに転落するという見方が多くなっています。
内訳をみますと、▽「個人消費」は、1月に出された緊急事態宣言の影響で、飲食や宿泊関連の落ち込み、前の期と比べてマイナス1%から3%程度と、3期ぶりのマイナスになるとしています。
▽「輸出」は、3期連続のプラスを維持するものの、アメリカ向けの自動車が伸び悩み、高くても2%程度の伸び率にとどまり、前の期のプラス11.1%から大幅に鈍化する見通しです。
足もとの4月から6月までの期も、3度目の緊急事態宣言の影響で消費の落ち込みが続くおそれがあり、景気の先行きは不透明感が強まっています。