福島第一原発の
事故をめぐり
東京電力の
旧経営陣3人が
業務上過失致死傷の
罪で
強制的に
起訴された
裁判で、16
日から
被告人質問が
始まりました。
最初に
法廷に
立った
原発の
安全対策を
担当していた
元副社長は「
多くの
方に
言葉で
表せないご
迷惑をおかけして、
当事者として
深くおわびいたします」と
謝罪しました。
東京電力の
元会長の
勝俣恒久被告(78)、
元副社長の
武黒一郎被告(72)、
元副社長の
武藤栄被告(68)の
旧経営陣3人は、
原発事故をめぐって
検察審査会の
議決によって
業務上過失致死傷の
罪で
強制的に
起訴され、
いずれも
無罪を
主張しています。
東京地方裁判所で開かれた16日の30回目の審理で、旧経営陣に対する被告人質問が始まり、原発の安全対策を担当していた武藤元副社長が、最初に法廷に立ちました。
冒頭で弁護士から原発事故への思いを質問されたのに対し、「今回の事故で、亡くなられた方々、ご遺族、ふるさとから追われた多くの方々など、大変多くの方に、とても言葉で表せないご迷惑をおかけして、当事者として深くおわびいたします。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪し、頭を下げました。
午前中は、原発の安全対策への認識について弁護側からの質問が行われました。
午後には検察官役の指定弁護士からの質問が予定されています。
津波対策を保留した当時の判断の経緯や、津波を予測できなかったという主張の理由をどのように説明するか注目されます。