Actualités japonaises: 開発中のエボラ出血熱治療薬「新型コロナ患者投与で改善」

開発かいはつ中ちゅうのエボラ出血熱えぼらしゅっけつねつ治療ちりょう薬やく「新型しんがたコロナ患者かんじゃ投与とうよで改善かいぜん」

Apr 11, 2020 09:04

Furigana

アメリカの製薬せいやく会社かいしゃが開発かいはつ中ちゅうのエボラ出血熱えぼらしゅっけつねつの治療ちりょう薬やくを新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした患者かんじゃに投与とうよしたところ、人工じんこう呼吸こきゅう器きなどを必要ひつようとする患者かんじゃのうち、およそ７なな割わりの人ひとで改善かいぜんが見みられたとする報告ほうこくがアメリカの医学いがく雑誌ざっしに発表はっぴょうされました。アメリカの製薬せいやく会社かいしゃが開発かいはつ中ちゅうのエボラ出血熱えぼらしゅっけつねつの治療ちりょう薬やく「レムデシビル」は、新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした患者かんじゃに効果こうかがある可能かのう性せいがあるとして、人道的じんどうてきな理由りゆうから日本にっぽんや中国ちゅうごくなど一部いちぶの国くにですでに投与とうよが始はじまっています。

日本にっぽんやアメリカ、ヨーロッパの研究けんきゅう者しゃのグループが、10日にち付づけのアメリカの医学いがく雑誌ざっし「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表はっぴょうした報告ほうこくによりますと、基礎きそデータが確認かくにんされた入院にゅういん患者かんじゃ53人にんを対象たいしょうにレムデシビルを投与とうよしたところ、68％に当にあたる36人にんで改善かいぜんが見みられたということです。

具体ぐたい的てきには、重症じゅうしょうな患者かんじゃに使つかわれる気管きかんに管かんを通とおす「挿管かん」が必要ひつような人工じんこう呼吸こきゅう器きを着つけていた30人にんのうち、17人にんが挿管かんを外はずすことができたほか、人工じんこう心肺しんぱい装置そうち＝ＥＣＭＯを使用しようしていた患者かんじゃ４よん人にんのうち３さん人にんがＥＣＭＯを必要ひつようとしなくなったということです。

研究けんきゅうグループは「重症じゅうしょう患者かんじゃにある程度あるていどの効果こうかがあることが示唆しさされる」としながらも、今回こんかいの研究けんきゅうでは患者かんじゃのウイルス量りょうのデータが得えられなかったとして「効果こうかを結論けつろんづけるには各国かっこくで行おこなわれている臨床りんしょう試験しけんの結果けっかが必要ひつようだ」としています。