Actualités japonaises: 在宅勤務なのにハンコを押すために出社…

在宅ざいたく勤務きんむなのにハンコを押おすために出社しゅっしゃ…

Apr 11, 2020 03:04 2

Furigana

急ピッチきゅうぴっちで在宅ざいたく勤務きんむを進すすめる企業きぎょうにとって、ネックとなっているのが印鑑いんかんです。契約けいやく書しょに印鑑いんかんを押おすため、今いまも出社しゅっしゃを迫せまられる会社かいしゃもあります。

感染かんせん拡大かくだいを受うけ、東京とうきょう品川しながわ区くのＩＴ企業きぎょう「アステリア」は、代表だいひょう電話でんわの対応たいおうを外部がいぶ委託いたくしたり、社内しゃない決裁けっさいをすべて電子でんし化かしたりして、70人にんの従業じゅうぎょう員いんのほぼ全員ぜんいんを在宅ざいたく勤務きんむに切り替きりかえました。

取引とりひき先さきに対にたいしてもこの２にか月かげつ間かん、電子でんし契約けいやくへの切り替きりかえを依頼いらいし、８はち割わりの企業きぎょうを説得せっとくできましたが、まだ２に割わりの企業きぎょうでは契約けいやく書しょに印鑑いんかんが必要ひつようなため、在宅ざいたく勤務きんむのなか４よん人にんの社員しゃいんが定期ていき的てきに出社しゅっしゃし、書類しょるいを作成さくせいして印鑑いんかんを押おす業務ぎょうむを続つづけています。

社長しゃちょうも印鑑いんかんを押おすため週しゅうに１いち度ど、出社しゅっしゃせざるをえないのが実情じつじょうで、10日にちも、社長しゃちょうと経理けいり担当たんとうの社員しゃいんが、ほかの社員しゃいんがおらず照明しょうめいが消けされた薄暗うすぐらい社内しゃないで、契約けいやく書しょに社長しゃちょう印しるしを押おしていました。

この会社かいしゃの電子でんし契約けいやくは、社内しゃないのコンピューターに記録きろくを残のこしたうえで電子でんし印鑑いんかんを押おした文書ぶんしょを暗号あんごう化かして相手あいてに送おくる仕組しくみで、今月こんげつ中ちゅうに、取引とりひき先さきへの説得せっとくを終おえ、完全かんぜんな在宅ざいたく勤務きんむに移行いこうしたいとしています。

平野ひらの洋一郎よういちろう社長しゃちょうは「電子でんし契約けいやくが簡単かんたんにできることを伝つたえ、全社ぜんしゃでテレワークができるようにしたい」と話はなしていました。

電子でんし契約けいやくの普及ふきゅうは国内こくない４よん割わり

印鑑いんかんや手書てがきの署名しょめいに代かえてインターネット経由けいゆで書面しょめんをやり取やりとりする電子でんし契約けいやくは、普及ふきゅうが進すすんでいるものの、一部いちぶでも導入どうにゅうしている企業きぎょうは国内こくないで４よん割わりにとどまっています。

インターネットを通つうじた取り引とりひきでは、印鑑いんかんを押おしたり名前なまえをサインしたりしなくても、相手あいてと会あわずに安心あんしんして契約けいやくできるよう、送おくり手しゅと受け手うけてが暗号あんごうを使つかって書面しょめんをやり取やりとりする電子でんし契約けいやくが用もちいられています。

こうした電子でんし契約けいやくの運用うんように関かかわる日本にっぽん情報じょうほう経済けいざい社会しゃかい推進すいしん協会きょうかいによりますと、日本にっぽん国内こくないの企業きぎょうで、電子でんし契約けいやくを一部いちぶでも導入どうにゅうしている企業きぎょうは、ことし１月いちがつ時点じてんで43.3％にとどまっているということです。

また、首都しゅと圏けんのＩＴ企業きぎょうなどおよそ30社しゃでつくる「ＴＤＭテレワーク実行じっこう委員いいん会かい」によりますと、テレワークを推進すいしんしている会員かいいん企業きぎょうであっても、９きゅう割わりの会社かいしゃで印鑑いんかんを押おすための出社しゅっしゃを余儀よぎなくされているということです。