震度7の
揺れに
2度にわたって
襲われ、
災害関連死を
含めて275
人が
犠牲になった
一連の
熊本地震から14
日で
4年となります。
熊本県庁では
新型コロナウイルスの
感染拡大を
防ぐため
規模を
大幅に
縮小して
追悼式が
行われました。
追悼式は
午前10
時から
県庁で
始まり、
新型コロナウイルスの
感染を
防ぐため
参列者を
例年の10
分の
1にあたる、
およそ30
人に
減らし、
遺族など全員が
マスクをして
黙とうをささげました。
熊本県の蒲島知事は「今、私たちは新型コロナウイルスという大逆境のなかにあるが、熊本地震を通じてより深まった県民の絆と力強いパワーで必ず再生を成し遂げる」と述べました。
このあと遺族を代表して、熊本県西原村の自宅が全壊し77歳だった父の政勝さんを亡くした内村勝紀さん(50)があいさつしました。
内村さんは「悲しみのどん底に落ち、涙一滴すら出なくなりあぜんと過ごしていた時、地元の仲間から『お前が気張らにゃどがんすっとか』と背中を押す、あの一押しがなかったら一歩も前に進めませんでした」と当時を振り返りました。
そのうえで、内村さんは「まだまだ復興への道は続きます。私たち家族のかけがえのない命を救ってくれた西原村の強い絆を未来に受け継いで行きたい」と復興に向けた決意を述べました。
このあと、参列者が祭壇に花を手向けて犠牲者を悼み、ことしはおよそ30分で追悼式が終わりました。
熊本城で黙とう
熊本地震から4年となる14日、熊本城の二の丸広場にある休憩所では、午前10時のサイレンに休憩所の係員が犠牲者に黙とうをささげました。
3年前から熊本城二の丸広場の休憩所につとめている女性は「私たちが小さい時から見てきた熊本城を、早く見たいという思いはみんな同じだと思う。新型コロナウイルスの影響で、今月末に予定されていた特別公開が延期になってしまいましたが、落ち着いたらきっと多くの人が来てくださると思うので、そのときにがっかりさせないようにお客様を迎えていきたい」と話していました。