新型しんがたコロナ対応たいおう 病床びょうしょうひっ迫ひっぱくは３さん都道とどう県けんに減少げんしょう やや緩和かんわ

それによりますと、新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃが入院にゅういんするために確保かくほしている病床びょうしょうの数かずは、全国ぜんこく合あわせて１いち万まん2500床しょう余あまりで、先週せんしゅうに比くらべておよそ1200床しょう増ふえました。

また現在げんざいの入院にゅういん患者かんじゃは少すくなくともおよそ6300人にんで、先週せんしゅうと比くらべるとおよそ350人にん減へりました。さらに軽症けいしょう者しゃに宿泊しゅくはく施設しせつなどで療養りょうようしてもらう対応たいおうをとっているところは、27都道とどう府県ふけんとなり、先週せんしゅうから10か所かしょ増ふえました。

その結果けっか、都道とどう府県ふけん別べつに確保かくほできている病床びょうしょう数すうに対にたいして入院にゅういん患者かんじゃや入院にゅういんなどが必要ひつような人ひとの数かずが８はち割わりを超こえているのは、先週せんしゅうから３さんか所かしょ減へって、いずれも「特定とくてい警戒けいかい都道とどう府県ふけん」の北海道ほっかいどうと東京とうきょう都と、それに石川いしかわ県けんの合あわせて３さん都道とどう県けんとなりました。

一方いっぽうで、宿泊しゅくはく施設しせつや自宅じたくで療養りょうようや待機たいきをしている人ひとは、病床びょうしょうが確保かくほできていない人ひとたちも含ふくめて24都道とどう府県ふけんで2400人にんを超こえています。

このうち

▽大阪おおさか府ふはおよそ600人にん、

▽埼玉さいたま県けんは400人にんを超こえ、

▽神奈川かながわ県けんで350人にん余あまり、

▽千葉ちば県けんで300人にん近ちかくとなっているほか、

▽東京とうきょう都とや福岡ふくおか県けんでも200人にん近ちかくとなっています。

埼玉さいたま県けんで自宅じたく待機たいき中ちゅうだった患者かんじゃが死亡しぼうしたことを受うけて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは軽症けいしょう者しゃなどの療養りょうようは宿泊しゅくはく施設しせつを基本きほんとする方針ほうしんに変かえましたが、ほとんどの都道とどう府県ふけんは、病院びょういんや宿泊しゅくはく施設しせつでの療養りょうようを原則げんそくとする対応たいおうにしているとしています。

また、医療いりょう機関きかんの役割やくわり分担ぶんたんを進すすめようと重症じゅうしょう者しゃと中等ちゅうとう症しょうの患者かんじゃを診みる「重点じゅうてん医療いりょう機関きかん」をすでに定さだめているところは23府県ふけんで、検討けんとうや準備じゅんびを進すすめているのが６ろく都道とどう県けん、18県けんは定さだめていないと回答かいとうしました。

さらに懸念けねんしていることを聞きいたところ、病床びょうしょうや宿泊しゅくはく施設しせつの確保かくほに加くわえ、宿泊しゅくはく施設しせつで軽症けいしょう者しゃのケアを行おこなう医師いしや看護かんご師しの確保かくほが難むずかしいといった声こえや感染かんせん拡大かくだいが続つづくにつれ、新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃ以外いがいの医療いりょうへの影響えいきょうが懸念けねんされるといった声こえが出でています。また、引き続ひきつづき、医療いりょう用ようのマスクやガウンなどが不足ふそくする中なかでの院内いんない感染かんせん対策たいさくも多おおくのところが課題かだいに挙あげました。

専門せんもん家か「改善かいぜんされてきたが十分じゅうぶんではない」

感染かんせん症しょうに詳くわしい川崎かわさき市し健康けんこう安全あんぜん研究所けんきゅうじょの岡部おかべ信彦のぶひこ所長しょちょうは、「病床びょうしょうの状況じょうきょうは改善かいぜんされてきたと見みられるが、まだ十分じゅうぶんではない。医療いりょう資源しげんが少すくない地方ちほうで、感染かんせん者しゃが一気いっきに増ふえるおそれもあり、重症じゅうしょう患者かんじゃの治療ちりょうを早はやく適切てきせつに行おこない、亡なくなる人ひとを減へらすために今後こんごも医療いりょう機関きかんが病床びょうしょうを増ふやし行政ぎょうせいが支援しえんすることが必要ひつようだ。また、一般いっぱんの人ひとたちには、連休れんきゅう中ちゅうも外出がいしゅつを控ひかえるなど、感染かんせん拡大かくだいを抑おさえるための協力きょうりょくをしてほしい」と話はなしています。

また、宿泊しゅくはく施設しせつなどでの療養りょうようが増ふえてきていることについて、「はじめは軽症けいしょうであっても、容体ようだいが急変きゅうへんすることもある。自宅じたく療養りょうようの場合ばあいには、息苦いきぐるしさを感かんじるなど具合ぐあいが悪わるくなったと感かんじたら保健所ほけんじょなどに連絡れんらくしてもらいたい。行政ぎょうせいや医療いりょう機関きかんが連絡れんらく体制たいせいを整ととのえるなど、医師いしや看護かんご師しが患者かんじゃの健康けんこうを十分じゅうぶん確認かくにんできる体制たいせいをとる必要ひつようがある」と指摘してきしました。