Japanese News: 厚生労働省「アビガン」投与の注意事項まとめる新型コロナ

厚生こうせい労働ろうどう省しょう「アビガン」投与とうよの注意ちゅうい事項じこうまとめる新型しんがたコロナ

May 1, 2020 05:05 3

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの治療ちりょう効果こうかが期待きたいされているインフルエンザの薬くすり「アビガン」について、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、研究けんきゅうとしての投与とうよが2000人にんあまりに行おこなわれたことを明あきらかにし、今後こんご、投与とうよを希望きぼうする医療いりょう機関きかんに向むけた注意ちゅうい事項じこうをまとめました。インフルエンザの薬くすり「アビガン」は、新型しんがたコロナウイルスの治療ちりょう薬やくとしては承認しょうにんされていませんが、効果こうかが期待きたいされていて、愛知あいち県けんの藤田ふじた医科いか大学だいがく病院びょういんなどの研究けんきゅう班はんを中心ちゅうしんに、全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんで研究けんきゅうとしての投与とうよが行おこなわれています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、４月しがつ26日にちの時点じてんで、国内こくない1100の医療いりょう機関きかんで、2194人にんの患者かんじゃに投与とうよされたということです。

一方いっぽうで、動物どうぶつ実験じっけんなどで胎児たいじへの副作用ふくさようの可能かのう性せいが指摘してきされているため、十分じゅうぶんな安全あんぜん管理かんり対策たいさくが必要ひつようだとしています。

このため厚生こうせい労働ろうどう省しょうは医療いりょう機関きかんに向むけた注意ちゅうい事項じこうをまとめました。

それによりますと、アビガンを投与とうよするには、▽医療いりょう機関きかんの倫理りんり委員いいん会かいなどで承認しょうにんを得えたうえで、研究けんきゅう班はんに参加さんかすることが条件じょうけんで、▽患者かんじゃ本人ほんにんの同意どういを必かならず得えることとしています。

また▽妊婦にんぷには投与とうよせず、子こどもを持もつ可能かのう性せいがある男女だんじょへの投与とうよも慎重しんちょうな検討けんとうが必要ひつようだとしています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、こうした研究けんきゅうのほか、製薬せいやく会社かいしゃによる治験ちけんの結果けっかなどで有効ゆうこう性せいが確認かくにんできれば、承認しょうにんに向むけた審査しんさを進すすめたいとしていて「１いち日にちでも早はやく、国民こくみんの不安ふあんを解消かいしょうできるよう、有効ゆうこうな治療ちりょう薬やくの開発かいはつを加速かそくしていきたい」としています。