Actualités japonaises: 外国籍の子ども約8400人が「不就学」のおそれ

外国がいこく籍せきの子こども約やく8400人にんが「不ふ就学しゅうがく」のおそれ

Apr 2, 2019 00:04

Furigana

日本にっぽんに住すむ外国がいこく籍せきの子こどものうち、推計すいけいでおよそ8400人にんが小中こなか学校がっこうに通かよえていない「不ふ就学しゅうがく」のおそれがあることがＮＨＫえぬえいちけいの分析ぶんせきでわかりました。専門せんもん家かは「これだけの子こどもたちが学校がっこうで学まなべていないおそれがあるという事実じじつを、どう受け止うけとめていくかが大おおきな課題かだいだ」と指摘してきしています。国くにや自治体じちたいは「不ふ就学しゅうがく」の児童じどう・生徒せいとを把握はあくするための調査ちょうさを毎年まいとし、行おこなっていますが、義務ぎむ教育きょういくの対象たいしょうとなっていない外国がいこく籍せきの子こどもたちは調査ちょうさの対象たいしょうになっておらず、その全体ぜんたい像ぞうはわかっていません。

今回こんかい、ＮＨＫえぬえいちけいは専門せんもん家かと一緒いっしょに国くにの統計とうけいデータの「在留ざいりゅう外国がいこく人じん統計とうけい」と「学校がっこう基本きほん調査ちょうさ」を分析ぶんせきして、その数かずの推計すいけいを試算しさんしました。

その結果けっか、去年きょねんの時点じてんで、６ろく歳さいから14歳さいまでの外国がいこく籍せきの子こどもたち、およそ12万まん人にんのうち、およそ8400人にんが小中こなか学校がっこうに通かよえていない「不ふ就学しゅうがく」のおそれがあることがわかりました。

こうした子こどもたちの多おおくが、生活せいかつや居住きょじゅうの実態じったいが自治体じちたいから全まったく把握はあくされていないおそれがある一方いっぽう、住民じゅうみん票ひょうを残のこしたまますでに帰国きこくしていたり、無む認可にんかの外国がいこく人じん学校がっこうに通かよったりしているケースもあるとみられます。

専門せんもん家か「対応たいおう見直みなおし必要ひつよう」

外国がいこく人じんの子こどもの実情じつじょうに詳くわしい愛知あいち淑徳しゅくとく大学だいがくの小島こじま祥さち美び准じゅん教授きょうじゅは「『不ふ就学しゅうがく』が起おきてしまういちばんの原因げんいんは、外国がいこく籍せきの児童じどう、生徒せいとが義務ぎむ教育きょういくの対象たいしょうではないことがいちばん大おおきい。日本にっぽんの中なかでこれだけの子こどもたちが学校がっこうで学まなべないという事実じじつを、先進せんしん国こくとしてどう受け止うけとめていくのかが、大おおきな課題かだいだ」と話はなしています。

そのうえで、小島こじま准じゅん教授きょうじゅは「外国がいこく籍せきだという事実じじつだけで、子こどもたちを教育きょういくの分野ぶんやから排除はいじょするという対応たいおう自体じたいを見直みなおしていかなければ、グローバル化かが進すすむ中なかで、日本にっぽんは取り残とりのこされてしまうのは目めに見みえていることだ」と話はなしています。