Actualités japonaises: 新元号「令」の字に複数の形どれが本当？

新しん元号げんごう「令りょう」の字じに複数ふくすうの形かたちどれが本当ほんとう？

Apr 1, 2019 18:04

Furigana

新あたらしい元号げんごうの「令りょう和わ」の「令りょう」の字じは、パソコンなどの書体しょたいによって字じの形かたちが異ことなることから、書体しょたいを開発かいはつしている会社かいしゃでは、顧客こきゃくからの問い合といあわせへの対応たいおうについて検討けんとうを始はじめています。一方いっぽう、文化庁ぶんかちょうは正解せいかいや決きまりはないと話はなしています。東京とうきょう新宿しんじゅく区くでパソコンなどに使つかわれる文字もじの書体しょたいを開発かいはつしている会社かいしゃによりますと、「令りょう」の字じは書体しょたいによって形かたちが異ことなっていて、

主おもに▼３さん画かく目めが横よこ棒ぼう、５ご画かく目めが縦たて棒ぼうとする書き方かきかたと、

▼３さん画かく目めも５ご画かく目めも斜ななめの点てんのようにする場合ばあいがあるということです。

この会社かいしゃでは、およそ1500種類しゅるいの書体しょたいを取り扱とりあつかっていて、新あたらしい元号げんごうの発表はっぴょうを受うけて、書体しょたいのデザイン担当たんとうの社員しゃいんたちが集あつまり、「令りょう」の字じが書体しょたいによってどのように異ことなるか確認かくにんしていました。

そのうえで、顧客こきゃくから問い合といあわせがあった場合ばあいの対応たいおうについて、形かたちは異ことなっても同おなじ字じなので問題もんだいないことを説明せつめいすることや選択せんたくできるようにしたいという要望ようぼうがあった場合ばあいには、特注とくちゅうで対応たいおうが可能かのうなのかといったことについて検討けんとうを始はじめていました。

書体しょたいを開発かいはつする「モリサワ」のフォントデザイン部ぶの阪本さかもと圭太郎けいたろう課長かちょう代理だいりは、「今回こんかい、『令りょう』の字じが新しん元号げんごうに使つかわれることで、字じの形かたちが異ことなっていることに注目ちゅうもくが集あつまっている。今後こんご、顧客こきゃくからの問い合といあわせを想定そうていして対応たいおうできるようにしておきたい」と話はなしています。

文化庁ぶんかちょう指針ししん「正解せいかいや決きまりはない」

「令りょう和わ」の「令りょう」という字じについて、部首ぶしゅの「ひとやね」の下したが「横よこ棒ぼう」なのか「点てん」なのかなど、形かたちの違ちがう複数ふくすうの書体しょたいがあり、速報そくほうしたテレビの各局かくきょくでも異ことなる書体しょたいが使つかわれたため、ネット上じょうでは「どれが本当ほんとうなのか」などと書き込かきこみが多おおくなりました。

小学校しょうがっこうでは「令りょう」の漢字かんじを４よん年生ねんせいで教おしえることになっていて、学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうでは、「ひとやね」の下したは「点てん」とカタカナの「マ」を標準ひょうじゅんとして指導しどうするとされています。

文化庁ぶんかちょうによりますと「令りょう」の字じの形かたちについては、正解せいかいや決きまりはなく、形かたちが多様たような漢字かんじの代表だいひょう的てきなひとつだとしていて、平成へいせい28年ねんに出だされた指針ししんでは、「字じの形かたちの違ちがいは習慣しゅうかんによるもので、本来ほんらいは問題もんだいにする必要ひつようがない」と明記めいきしています。