今月5日、
小惑星「リュウグウ」の
表面に
金属の
塊を
衝突させる
世界初のミッションに
成功した「はやぶさ
2」について
JAXA=
宇宙航空研究開発機構は、
今月25
日にクレーターができたとみられる
地点の
上空1700
メートルまで
降下させ、
詳しく
地表の
様子を
観測すると
発表しました。「はやぶさ
2」は
今月5日、
小惑星「リュウグウ」の
上空でクレーターをつくる「インパクタ」と
呼ばれる
衝突装置を
切り離し、
その後、インパクタが
自動的に
爆発して
小惑星に
金属の
塊を
衝突させる
実験を
行いました。
その結果、小惑星の表面から岩石などの噴出物がカーテン状に広がる様子が画像で確認されたことから、JAXAは衝突実験に成功したと発表し、表面にクレーターができた可能性が高いとしています。
JAXAは11日、今後の予定について会見し「はやぶさ2」は現在、衝突で飛び散った岩石などを避けるため、小惑星からおよそ80キロ離れた場所を飛行していて、今月18日に小惑星の上空2万メートルに戻るとしました。
そして、今月25日に高度1700メートルまで降下して、クレーターができたとみられる地点を上空から撮影するなどして詳しく観測する計画を明らかにしました。
JAXAの久保田孝研究総主幹は「これまでの状況から衝突目標地点にほぼ命中したと考えている。衝突前に撮影しておいた画像と比較することでどのようなクレーターができているか調べたい」と話しています。
また、会見では、クレーターをつくった「インパクタ」と呼ばれる衝突装置が小惑星に向け降下していく様子の画像も公開されました。
円筒形の装置が回転しながら降りていく様子が鮮明に映し出されていて、画像から、ほぼ計画どおりに装置が作動したとみられるとJAXAの担当者は話していました。