自動車メーカーのスズキが、
ブレーキなど安全性能に
関わる
検査でも
不正を
行っていたことを
受け、
国土交通省は19
日、
浜松市の
本社に
立ち入り
検査を
行っていて、
経営陣からも
話を
聞き
再発防止策の
実施状況を
確認することにしています。
浜松市南区にあるスズキの本社では、午前9時半ごろ国土交通省の自動車局審査・リコール課の職員など13人が中に入り、本社への立ち入り検査を始めました。
スズキは先週、燃費や排ガスの検査データの改ざん以外に、ブレーキなど安全性能に関する検査でも不正があったと明らかにし、1回の届け出としては過去最多の202万台のリコールを18日に届け出ました。
また、不正の再発を防ぐため改ざんが行えないようプログラムを改修したほか、検査員の倍増や社員教育の徹底などの対策を示していました。
19日の立ち入り検査では、鈴木俊宏社長を含む経営陣からも話を聞いて、こうした対策の実施状況について確認を進め、スズキに対する処分を検討することにしています。
スズキの検査不正をめぐって、これまで工場への立ち入り検査は複数回行われてきましたが、本社に対しては今回が初めてだということです。
国土交通省は「二度と不正が行われないよう対策の実施状況を把握し、適切に指導していきたい」としています。
スズキ「調査に全面協力」
国土交通省の立ち入り検査を受けて、スズキは「調査に全面的に協力し、真摯(しんし)に対応してまいります。皆様にご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、改めておわび申し上げます」とするコメントを出しました。