高知県の
土佐警察署の
警察官が23
日、ミニバイクで
事故を
起こした19
歳の
少年について、「
無免許で
運転していた」と
話したのをうのみにして、
その場で
無免許運転の
疑いで
逮捕しましたが、
実際は
免許証は
有効で
携帯していないだけだったことが
分かり、
およそ5時間後に
釈放して
家族に
謝罪しました。23
日午前11
時前、
高知県いの
町の
県道で、
2人乗りのミニバイクが
右折待ちをしていた
乗用車に
追突しました。
警察によりますと、通報で駆けつけた土佐警察署の警察官に対し、ミニバイクを運転していた19歳の少年が「無免許で運転していた」と話したことから、その場で無免許運転の疑いで逮捕しました。
ところが、その後確認した結果、少年は無免許運転ではなく、免許証は有効で携帯していないだけだったことが分かりました。
警察の説明によりますと、少年は去年9月、90日間の免停処分を受けましたが、その際、警察に免許証を預け、取りに行かないまま処分の期間が過ぎました。
少年はこの期間中に無免許運転で摘発されたため、免許が取り消しになっていると思い込んでいて、23日の事故の際に「無免許で運転した」と話したということです。
しかし、無免許運転による免許の取り消し処分は、本人が警察に出頭して通知を受け取らないと行えず、少年は出頭していなかったということです。
警察は逮捕からおよそ5時間後に少年を釈放するとともに、誤認逮捕を認めて家族に謝罪しました。
土佐警察署の岡潔副署長は「今後このようなことがないよう指導を徹底したい」と話しています。