今の
高校の
普通科について、
自民党の
教育再生実行本部は、
大学入試に
向けた
教育が
重視され
生徒の
学習意欲が
低下しているとして、
政府に
見直しを
求める提言の
案をまとめました。
提言の案では、今の高校の普通科について、「偏差値で輪切りされ、大学入試に困らない指導をするあまり、生徒の能力や個性を伸ばせず、学習意欲が低下している」と指摘しています。
そのうえで「普通科の在り方を見直し、学校ごとに特色を出した新たな枠組みを作り、指導方針を明確化することが必要だ」としています。
具体例として、科学技術分野の教育に特化した「サイエンス・テクノロジー科」や、国際社会で活躍できる人材を育てる「グローバル科」、地域の課題を解決する人材を育てる「地域科」などを挙げています。
また、文系、理系を横断した教育の充実を図り、それに応じて大学入試の見直しも進めるべきだとしています。
自民党の教育再生実行本部は近く、こうした内容を政府に提言することにしています。
高校の普通科の見直しをめぐっては、政府の教育再生実行会議でも議論が行われていて、学校ごとの指導方針の明確化について、今週、提言をまとめる予定です。