アメリカで
大手農薬メーカー、モンサントの
除草剤を
使っていて、がんを
患ったとする
夫婦が
賠償を
求めていた
裁判で、カリフォルニア
州の
裁判所の
陪審は
夫婦側の
訴えを
認め、
約2200
億円の
支払いを
命じる評決を
出しました。
この裁判は、カリフォルニア
州に
住む70
代の
夫婦が、
約30
年間にわたって「ラウンド
アップ」と
呼ばれる
アメリカ大手農薬メーカー「モンサント」の
除草剤を
繰り返し
使っていて、がんを
患ったとして
賠償を
求めていたものです。
カリフォルニア州の裁判所の陪審は13日、夫婦のがんと除草剤の因果関係を認め、去年、モンサントを買収したドイツ医薬品大手の「バイエル」に対して、20億5500万ドル(日本円で約2200億円)の支払いを命じる評決を出しました。
巨額の賠償額のほとんどは、「バイエル」に対する懲罰的な賠償だということです。
アメリカのメディア、ブルームバーグによりますと、陪審による賠償額としてはことしに入って最も多く、商品をめぐる賠償では史上8番目に高額だということです。
一方、バイエルは声明を出し、「今回の評決に失望している。夫婦ががんを患った原因は、ほかにあることは明白だ」として上訴する意向を示しました。
この除草剤をめぐっては、全米で同様の訴訟が1万3000件以上起こされていて、去年8月の1件目以降、今回で3件連続で賠償が認められたことになります。