アメリカのムニューシン
財務長官は22
日、
中国との
貿易交渉について、「
残念ながら
中国側は
大きく
後退している」と
述べました。
トランプ政権が
中国の
通信機器大手、ファーウェイへの
締めつけを
強化していることもあって、
交渉再開のめどは
立っていないと
見られ、
米中の
貿易摩擦が
長期化することに
懸念が
強まっています。
アメリカは
今月10
日、
中国からの2000
億ドル
分の
輸入品に
上乗せする
関税を
大幅に
引きあげたの
に対し、
中国も
報復措置として、
来月1日、アメリカからの600
億ドル
分の
輸入品に
上乗せする
関税を
引きあげるとして
米中双方で
追加関税の
応酬が
激しくなっています。
22日、議会下院の委員会に出席したムニューシン財務長官は貿易交渉の現状について、「残念ながら中国側は大きく後退している。今なお、お互いが交渉のテーブルに戻ることを期待している」と述べ、交渉を継続していく姿勢を示しました。
ただ、中国側は、中国の通信機器大手、ファーウェイとアメリカの企業との取り引きをトランプ政権が禁止したことを受けて、さらに反発しています。
こうした中で、米中の閣僚級の貿易交渉を再開するめどもたっていないと見られ、米中の貿易摩擦が長期化して世界経済全体に悪影響が広がることへの懸念が強まっています。